Review

BING_109_WabiSabi彼女の音楽を初めて聴いた時はアコギ片手系の生歌シンガーだったけど、相方が見つかり2人編成になってからは断然音楽の幅が広がった。彼女の声質が有効活用された環境フォークな音楽は、実験を加えつつ冷んやり緊張感を持って荘厳に綴られる。

相方との共同作業の結果、ロックやポストロックを手に入れた反面、初期の頃感じた手が届きそうな人懐っこさはもう無い。それどころか突き放す様に、時に攻撃性を秘めながら自分の世界に深く入り込む。かなり完璧な内容だと思うが、それが死角でもあるのですが。