Consumables – “Cabin Fever”

ブルックリンを拠点に活動するバンド、Consumablesのシングル「Cabin Fever」は、アートパンクやポストパンク、ウィアードパンクといったエッジの効いたタグが示す通り、ひりつくような焦燥感と奇妙なエネルギーに満ちた楽曲です。リニアに疾走するビートと、空間を切り裂くような鋭いギターサウンド、そして「熱(heat)」を執拗に連呼するミニマルなボーカルが特徴的で、タイトルが意味する精神的圧迫感や狂気を見事に音楽へと昇華させています。

この世界観を映像化したオフィシャルミュージックビデオは、ローファイでサイケデリックな美学が詰まった作品に仕上がっています。陽光が降り注ぐ美しい湖畔での演奏シーンと、鬱蒼とした森の中で撮影されたグリッチの激しいVHS風の映像が目まぐるしく交錯します。さらに、儀式のように掲げられる不気味にペイントされた雄牛の頭骨など、シュールでアヴァンギャルドな視覚演出が散りばめられており、インディー・ロックの枠に収まらない彼らの独特なアートセンスを強烈に印象付けています。