Review

Cindy Lee

どっちかというと、最初は彼の方が解散後の活動が活発でしたが、地下路線へと向かった為に表舞台からは遠ざかっていましたが、ミステリアスで際立つ存在にはなりました。そんな彼がこっそりと出した本作。

速度の遅いサイケ唄がひたすらと繰返される低体温音楽ですが、女装をしながら中性的な声質でふらふらと歌う様やアートワークから不穏な印象をまず受けるけど、アルバムの曲を重ね聴き慣れてくると意外と暖かくてもの柔らかな歌であることに気付き酔いしれる。

現状では、解散後のもうひとつのグループの方が話題性もあるし、結果も残していますが、この先彼がこのまま地下街道を進むのか、または逆転劇があるのか、と楽しみですが、どちらの側としてもバンドの解散は決して悪い選択ではなかったのかなと思います。