Tia Rosa – “Longest Day”

メキシコシティを拠点にするグループ Tia Rosa が、K Records および Perennial からリリースされるアルバム『Thirteen Automatic Dreams』に先駆けてニューシングル「Longest Day」を公開しました。本作は、ミニマリストなポップアプローチとラテンのルーツを見事に融合させた楽曲です。軽やかに漂うシンセオルガンの余韻と、全体を駆動させるシンプルで心地よいビートワークが印象的で、メキシコという土地や人々に漂う豊かな神秘性をシンプルかつストレートな音像構成で描き出しています。

ビデオ映像は、楽曲が持つミニマルな世界観と独特のミステリアスな情緒を巧みに映し出しています。余計な装飾を削ぎ落としたアンサンブルとノスタルジックな質感が絶妙に交差し、日常のふとした瞬間に世界がすっと整うような不思議な没入感を与えてくれます。テキサスをはじめとする世界中のインディーファンへアピールする、ローファイで洗練されたポップセンスが際立つ作品に仕上がっています。


Ryan Hemsworth – “I Missed You More” (feat. Nana Lourdes)

カナダ出身のプロデューサー Ryan Hemsworth が、8年ぶりのソロアルバム『Numbskull』から、ポルトガルのサイケ・ポップアーティスト Nana Lourdes を迎えた新曲「I Missed You More」をリリースしました。本作は、初期のチルウェイヴやクラウド・ラップを思わせる質感を持った、切なくもキャッチーなデコンストラクト・ポップです。制作の過程では、シューゲイザー風のサウンドから始まり約8つの異なるバージョンが試みられましたが、最終的に演奏されたギターを細かくカット&サンプリングする手法へと辿り着き、ノスタルジックでエモーショナルな旋律を強調した完成形へと昇華されました。

ミュージックビデオは、曲が描くどこかぼやけた(bleary)独特の叙情性と、初期チルウェイヴ特有のノスタルジアを視覚的に捉えた映像作品となっています。Nana Lourdes の中毒性のあるポップなボーカルメロディと、Hemsworth の緻密なカットアップ音響がシンクロし、曲の持つセンチメンタルな情緒を美しく引き立てています。何度も形を変えて長年温められてきた楽曲だからこそ実現した、ふたりの親密なコラボレーションと実験的なポップセンスが光る作品に仕上がっています。


IAN SWEET – “987”

ロサンゼルスを拠点に活動するマルチアーティストJilian MedfordによるプロジェクトIAN SWEETが、Polyvinyl Recordsからリリースされた最新アルバム『Shiverstruck』より「987」のミュージック・ビデオを公開しました。ニューヨーク滞在中の困難や混乱と真摯に向き合う中で生まれた本楽曲は、生活の散らかりや過去の痛みを抱えながらも、自分自身に優しさと理解をもって歩んでいこうとする内省的なメッセージが込められたトラックです。子どもたちと関わる仕事を通じて得た嘘のない直感と誠実さが楽曲の核となっており、胸に響くエモーショナルなサウンドが広がります。

Lucy Sandlerが監督を務めた本ビデオは、実際のスクラップ工場(ジャンクヤード)で撮影された、楽曲のコンセプトを力強く可視化した映像作品です。ひしゃげた車やがれきが積み上がるカオスなロケーションの中を、主人公が時にはしゃぎ、乗り越えながら動き続ける姿が捉えられており、まさに「散らかった現状(スクラップ)の中に美しさを見出し、前へと進んでいく」という精神性を象徴。ボブ・ベイカー・マリオネット・シアターでのソールドアウト公演やソールドアウトを記録したツアーを経て、10月から本格的な北米ツアーに挑むIAN SWEETの勢いと凛とした佇まいを印象付ける仕上がりとなっています。

Sofie Royer – “Actress”

Stones Throw Recordsより2026年9月4日にリリースされるニュー・アルバム『before/after』から、Sofie Royer(ソフィー・ロイヤー)の最新シングル「Actress」が公開されました。独自のポップ・センスとクラシカルな気品を優雅にクロスオーバーさせてきた彼女が魅せる本作は、演じることや自己投影をテーマにした静かな情熱を湛えたトラック。洗練されたメロディラインと優美なアンサンブルが溶け合い、目前に迫る新作アルバム『before/after』の優雅で奥深いサウンドスケープを象徴する先行カットとなっています。

Grégoire Léon Dufourが監督を務めたミュージック・ビデオは、「Actress」という楽曲タイトルが持つ演劇的なイメージと彼女特有のアート性を視覚化した美しく繊細な映像作品です。ディレクターならではの洗練された構図と光の捉え方によって、Sofie Royerの佇まいや曲中に漂うノスタルジックかつシネマティックなムードを見事に描写。楽曲の世界観に引き込む幻想的な叙情性を生み出し、アルバムのリリースに向けて期待感を確固たるものにする完成度の高さを誇っています。


Death Valley Girls – “Basic Witch”

南カリフォルニアのロック・インスティチューションDeath Valley Girlsが、10月9日にSuicide Squeeze Recordsよりリリースするニュー・アルバム『Welcome to Earth』から、力強いセカンド・シングル「Basic Witch」を公開しました。壊滅的な山火事による全財産の喪失や個人的な困難を乗り越えて制作された本作。ボーカルのBonnie Bloomgardenが他人に責任や善悪を押し付けるループからの脱却と「自己境界線の確立」について歌い上げた一曲であり、過酷な状況下で自らの力を取り戻そうとする切実なメッセージが、筋肉質で骨太なガレージ・ロック・サウンドに乗せて力強く打ち出されています。

Henry Mortensonが監督を務めたミュージック_ビデオは、映画『ベスト・キッド』と『さらば青春の光(Quadrophenia)』が融合したかのようなユーモアと温かみに溢れる映像作品です。ロサンゼルスのパンク・シーンを象徴する伝説的アイコンExene Cervenka(X)を筆頭に、Skating PollyやAnnetteら親しい仲間たちが出演。Bonnie自身が山火事後に勇気と力を得たというEcho ParkのパーソナルトレーナーCandyによる特訓風景をベースに描かれており、過酷な経験を経たバンドの再起とコミュニティへの愛が詰まった、キャッチーかつパワフルな仕上がりとなっています。


Eliza Edens – “Death Drive”

ブルックリンを拠点に活動するシンガーソングライターEliza Edensが、10月23日にFirst City Artistsよりリリースするニュー・アルバムからタイトル曲となる先行シングル「Death Drive」を公開しました。Laura Marlingの文章をきっかけにフロイトの「死の欲動(Death Drive)」の概念から着想を得た本作は、個人的なトラウマや危機に直面した体験を、骨太なインディー・ロックのアンチ・アンセムへと昇華。幼少期に親しんだポップ・パンクのボーカルアプローチや対をなすツイン・ギターのフレーズを取り入れつつ、母の死と自身のクィアネスの探求という対極の感情が交錯した、力強くも中毒性の高いサウンドを響かせています。

あわせて公開されたミュージック・ビデオは、破壊への衝動と生への切実なエネルギーが渦巻く楽曲のテーマを鮮烈に描き出した映像作品です。長年のコラボレーターであるDexter WolfeやPat Keenらとともに作り上げた重厚なギターと推進力のあるパーカッション、そして全曲に配されたボンゴのグルーヴが放つ生々しい熱量をビジュアル化。悲しみと喜びが背中合わせに存在する人生の深みを映し出し、アルバム『Death Drive』の到来を強く印象付ける仕上がりとなっています。


GB – “Shit River”

ロンドン発の先進的レーベルAD 93よりリリースされたアルバム『Herzsprung』に収録の楽曲「Shit River」は、GBが展開する鋭利で実験的なサウンドスケープを象徴するトラックです。アルバム全体を貫く緻密なサウンド・デザインとダークで不穏な空気感を色濃く反映しており、重厚な低音と変幻自在なビートが引き起こす独特の緊迫感が、聴く者を圧倒する没入感あふれる一曲に仕上がっています。

併せて公開されたミュージック・ビデオは、「Shit River」というタイトルが持つインパクトと楽曲の混沌とした世界観を、エッジィな映像表現で立体化した作品です。実験的なビジュアルエフェクトと抽象的なイメージの連鎖が、音の歪みやリズムの揺らぎと緻密にシンクロ。レーベルAD 93の美学とも共鳴する鋭いアート性を放ち、アルバム『Herzsprung』が描く独自の深淵へとダイレクトに引き込む強烈な映像世界を完成させています。

Personal Trainer – “Tyres Skid”

オランダ・アムステルダムを拠点に活動するインディー・ロック・コレクティヴPersonal Trainerがリリースしたシングル「Tyres Skid」は、Bella Unionより2026年9月4日にリリースされるニュー・アルバム『Human Assholes』からの先行トラックです。彼らならではのポップなメロディセンスと、多人数編成が生み出す予測不能でエネルギッシュなアンサンブルが遺憾なく発揮された本作。軽快でありながらどこかユーモラスで癖になる展開が光り、待望の新作アルバム『Human Assholes』への期待を大いに高める躍動感あふれる仕上がりとなっています。

Thomas William Fosterが監督を務めたミュージック・ビデオは、楽曲が持つキャッチーで少しひねけた世界観を独特の映像美で描出した作品です。監督ならではの視点から捉えられたバンドの遊び心溢れるアティチュードと、疾走感のあるサウンド展開が見事にシンクロ。バンドの個性を際立たせる映像アプローチによって、楽曲の持つエネルギーとポップな中毒性をさらに引き立てる見応えのある映像に仕上がっています。


Dying 4 & TaliaBle – “Sweetheart Grips”

ロンドンのアート・ロック・バンドBlue BendyのギタリストJoseph Nashによるソロ・プロジェクトDying 4が、TaliaBleを迎えて放つ「Sweetheart Grips」は、Practise Musicより9月4日にリリースされるデビューEP『Perish Songs』からの最終先行シングルです。UKガラージやベースラインといったダンス・ミュージックの骨組みに、エモの煌めくギターや歪んだボーカルを融合させた彼特有のサウンドが展開される本作。異彩を放つアーティストTaliaBleのエッジィなボーカル・パフォーマンスと交差することで、クラブ・ミュージックの疾走感とオルタナティヴ・ロックの切実なカタルシスが同居する刺激的なハイブリッド・トラックに仕上がっています。

あわせて公開されたミュージック・ビデオは、楽曲が持つユースカルチャー特有の緊張感とカオスな熱量をストレートに表現した映像作品です。都市の夜の空気感を切り取った視覚効果やダイナミックなカット割りが、Dying 4のエレクトロニックなトラックとTaliaBleの存在感を際立たせ、デジタル質感と生々しいアティチュードが見事に調和。結実を迎えるデビューEP『Perish Songs』の全貌と、Dying 4が提示する新たなオルタナティヴ・ポップの方向性を決定づけるインパクト溢れる内容となっています。


Spanish Horses – “Hey Man (Hey Man!)”

イギリスの新鋭バンドSpanish Horsesが、気鋭のレーベルSo Young Recordsとの契約を果たし、最新シングル「Hey Man (Hey Man!)」をリリースしました。当初はシンプルなボイスメモから始まったという本作は、リハーサル・ルームでのセッションを通じてバンドの創造的結束を示す楽曲へと進化。メンバー自身が「スイッチが切り替わり、自分たちのサウンドを見つけたブレイクスルーの瞬間」と語る通り、彼らの真骨頂であるライヴのエネルギーが直感的に注ぎ込まれた、インパクト溢れる名刺代わりの一曲に仕上がっています。

あわせて公開されたミュージック・ビデオは、楽曲が持つ衝動的でキャッチーなパワーとバンドの等身大なアティチュードをストレートに捉えた映像作品です。「神の啓示」と評するほどの軽やかな制作プロセスから生まれたポップさと熱量がビジュアルにも溢れており、End Of The Road Festivalへの出演やロンドンのHelen of Troyでのフリー・ライブを控え、一気に加速する彼らの勢いと今後のシーンでの躍進を確信させる仕上がりとなっています。