SILVERWINGKILLER – “GUNMAN CORNER”

マンチェスターを拠点に活動するエレクトロニック・デュオ、SILVERWINGKILLER(ジェームズ・バカ&ニ・ユーシャン)のシングル『GUNMAN CORNER』は、彼らが得意とするアグレッシブかつ予測不能なサウンドスケープを凝縮した作品です。アナログアルペジエーターや歪んだ重低音、そして生々しいブレイクビーツを融合させた混沌としたエレクトロ・サウンドが特徴で、SF映画やニッチなビデオゲームの世界観を彷彿とさせる、強烈なエネルギーと衝動に満ちあふれています。

本作でも彼らのシグネチャーである多言語のボーカルアプローチが光っており、英語、中国語(普通話)、さらには上海語を織り交ぜた独特の言語センスが楽曲に無国籍でサイバーパンクな彩りを添えています。ジャンルの境界を破壊するような変則的な構成と、狂気すら感じさせる攻撃的なクラブ・ミュージックとしてのクオリティを両立させており、新世代の電子音楽シーンにおいて彼らのアンダーグラウンドな存在感をさらに強固なものにしています。


Eden Samara – “Punish Me”

カナダ出身でロンドンのアンダーグラウンド・シーンで頭角を現したEden Samaraが、2026年9月4日リリースの2ndアルバム『Odyssey』から、先行シングル「Punish Me」を公開しました。本作はLocal ActionとLapsus Recordsの共同リリース。身近な人々の薬物依存やメンタルヘルスの危機、共依存の苦しみといった重遠なテーマと向き合い、傷ついた心を癒やしていくプロセスが、神話的かつ回想録のようなストーリーとして紡がれています。

サウンド面ではエレクトロニック・ミュージックの枠を超え、ジャングルや合唱、ライブハープなど多彩な要素を導入したエモーショナルな深みが特徴です。アルバムにはLoraine James、Tim Reaper、TSVIをはじめとする豪華なプロデューサー陣が参加。その幕開けを飾る「Punish Me」は、前作以上に磨き上げられたソングライティングと強烈なインパクトを放ち、彼女の新たな音楽的旅路を告げる最新トラックに仕上がっています。


caroline & Caroline Polachek – Tell me I never knew that (K-LONE Edit)

イギリスのプロデューサー兼DJであり、レーベル「Wisdom Teeth」の共同主宰者としても知られるK-LONEによる本シングルは、インディ・オルタナティブ・シーンの旬な楽曲たちを独自のフロア仕様へと落とし込んだ2曲入りの「summer edits」です。収録されているのは、ロンドンを拠点とする気鋭のエクスペリメンタル・フォーク・バンド caroline と才気溢れるSSWのCaroline Polachekによる「Tell me I never knew that」のリエディット、そしてNYのインディ・プロジェクト Chanel Beads が2024年にリリースした瑞々しい楽曲「Police Scanner」のリエディットです。

原曲が持つエモーショナルなメロディやインディ特有の繊細なテクスチャーを巧みに活かしつつ、K-LONEらしい洗練されたハウス〜エレクトロニックのビートとグルーヴを加えることで、夏の高揚感に満ちた即戦力のダンス・トラックへと見事に仕立て上げられています。クラブのフロアから夏の夕暮れのBGMまでを鮮やかに彩る本作は、現在Bandcamp等を通じてデジタルでのフリーダウンロード形式で提供されており、音楽ファンの間で広くシェアされ話題を呼んでいます。

ZAINAB & Tony Quattro – “Ayewah!”

ZAINAB(ザイナブ)が、Tony Quattro(トニー・クアトロ)とのコラボレーションによるニューシングル「Ayewah!」を、Ninja Tune傘下のTechnicolourレーベルから本日リリースしました。アラビア語で「イエス、ガール(その通り、女の子たち!)」といった意味を持つタイトル通り、本作は女性たちに捧げられた、ダンスフロアを熱狂させるピークタイム仕様の強力なダンス・アンセムです。伝統的なアラブのリード楽器「ミジュウィズ(mijwiz)」の音色をフィーチャーした、遊び心あふれるエネルギッシュなトラックに仕上がっています。

この楽曲は、ZAINABがパレスチナ系チリ人アーティスト、Elyanna(エリアンナ)のツアーに同行した際、彼女の友人や家族が互いを称え合うために使っていた言葉からインスピレーションを得て制作されました。さらにスタジオでは、Elyanna本人から送られた楽しげなチャント(掛け声)のボーカル素材をTony Quattroとともに楽曲の随所に散りばめており、彼女たちのリアルな旅の絆とカルチャーが絶妙に融合した、熱量のある1曲となっています。


Gi Gi – “Pink Dirt”

Gi Giのニューシングル「Pink Dirt」は、テキサスとオーストラリアという二つの異なる土地の間で制作され、地理的、そして内面的な変化を鮮やかに映し出した楽曲です。本作は、アーティスト自身の変化のプロセスを音楽に落とし込んでおり、これまでの歩みとこれからの方向性を繋ぐ重要な1曲となっています。

サウンド面では、Gi Giの代名詞とも言える「ダブワイズ・サンプリデリア(dubwise sampledelia)」の要素を引き継ぎつつ、よりダンスフロアにアプローチした仕上がりになっています。引き締まった脈打つような重力が凝縮されたことで、独自のサイケデリックなサンプリング・センスがより強固な足場を見出し、リスナーを心地よいグルーヴへと誘います。


Juni Habel – “Pearl Cloud Song Reformations”

ノルウェーのフォークアーティスト Juni Habel が最新アルバム『Evergreen In Your Mind』から、インストゥルメンタル楽曲「Pearl Cloud Song」の初アナログ化(デジタル同時配信)を含む限定12インチEP『Pearl Cloud Song Reformations』を発表しました。本作は、アコースティック・ギターやペダル・スチールにドラムマシンを融合させたオリジナル版に加え、マンチェスター出身の Tom Sharkett とブリストルを拠点とする Minotaur Shock(David Edwards) による2つのリミックス(リフォーメーション)音源を収録。わずか100枚のみ限定プレスされる大変希少なレコードとなっています。

リリース元であるレーベル Basin Rock のDenny Fieldが「フォークトロニカ」と表現する通り、本作には2000年代初頭の Four Tet や Bibio(当時はManitoba名義だった Caribou など)を彷彿とさせる、どこかノスタルジックでサイケデリックな空気感が漂っています。W. H. Lung の創設メンバーであり James Murphy(LCD Soundsystem)にも認められた実力派のTom Sharkettによる宇宙的なグルーヴと、4AD などの名門から作品を発表してきたMinotaur Shockによる牧歌的かつIDM的なアプローチが見事に融合。ノルウェー特有の大自然を感じさせるエレクトロニカの系譜を受け継いだ、極上の美しさを放つ作品に仕上がっています。


dublon & Deza – “Sweet Nothings”

ノルウェー出身のプロデューサー兼DJであり、TikTokで公開したハウス・トラック「Summer in Marseile」や「belle」がソーシャルメディア上で数百万回以上のインプレッションを記録し大きな注目を集めた dublon が、ニュー・シングル「Sweet Nothings」をリリースしました。本作ではシンガーの Deza をフィーチャリングに迎え、彼女のスウィートで艶やかなボーカルが楽曲に華を添えています。

ハウス・ミュージックのダンサブルな要素と、メロディアスなジャズ楽器の音色を巧みに融合させる卓越したスキルを持つ dublon。今回の「Sweet Nothings」でもその抜群のセンスは健在であり、洗練された心地よいグルーヴと高揚感あふれるサウンドプロダクションで、リスナーを文字通り一晩中踊らせ続けるようなキラーチューンに仕上がっています。


Chloé Caillet feat. Myd – “Lemme Dance”

エレクトロニック・ミュージック界の先駆者であり、名門レーベル Ninja Tune に所属する Chloé Caillet が、ニュー・シングル「Lemme Dance」をリリースしました。本作には、フランスのプロデューサー/ヴォーカリストであり、名門レーベル Ed Banger にも籍を置く Myd がフィーチャリングとして参加しています。

幸福感あふれるエネルギーと抗えないグルーヴ、そして自由奔放な魅力に満ちた「Lemme Dance」は、ダンスフロアで我を忘れて踊り明かすあの感覚を見事に捉えています。Chloé Caillet 自身のボーカルとエモーショナルなクラブ・サウンドに、Myd ならではのキャッチーなメロディ・センスが融合。地下のクラブから夏のフェスティバルまでを盛り上げる、温かさと解放感に満ちた、アンセム感あふれる一曲に仕上がっています。

how2fly – “Feel It All”

エレクトロニック・ミュージックシーンで頭角を現す how2fly が、ニュー・シングル「Feel It All」をリリースしました。本作は、そのタイトルが示す通り、人間の内面に渦巻くあらゆる感情を音で体感させるような、ダイナミックで没入感のあるサウンドデザインが特徴となっています。

楽曲は、緻密にレイヤーされたシンセサイザーのメロディと、リスナーの身体を揺らすエモーショナルなビートを中心に構築されています。クラブのフロアからプライベートなリスニング空間まで、聴く者を圧倒的な音の奔流へと引き込み、エレクトロニック・ミュージックならではの解放感と高揚感をもたらしてくれる一曲に仕上がっています。


Eera & CRUSH3d – “Flowers In The Sand”

プロデューサー・DJでありコレクティブ「Surf Gang」の共同創設者でもあるEeraと、エレクトロニック・ミュージックシーンで活躍するCRUSH3dによるコラボレーション・シングル『Flowers In The Sand』が、Surf Gang Recordsよりリリースされました。本作は、インターネットカルチャーやデジタルな質感、そしてどこかノスタルジックな感性を内包した彼らならではのサウンドデザインが特徴です。実験的でありながらも、聴き手を引き込むような没入感のある音響世界が提示されています。

楽曲の背景には、Eera自身が世界中のニッチな音楽を探求する中で出会った、韓国のポストパンクバンド「The Apop」の同名曲(『Flowers in the Sand』)からのインスピレーションなども地続きに存在しているとみられます。異なるエレクトロニック・プロデューサーとしての個性が融合することで、ダンスミュージックの枠組みを拡張し、摩擦(フリクション)と美しさが同居する独自のポップ・バラードや先進的なエレクトロニカの形へと昇華された一曲です。