Perennial – “Modernism”

ニューイングランドを拠点に活動するモッド・パンク・トリオ Perennial が、2026年9月18日に Ernest Jenning Record Co. からリリースするニューアルバム『Modernism』より、先行シングル「What’s New On The Beat Scene」を発表しました。プロデューサーに Chris Teti を迎えて制作された本楽曲は、ノーザン・ソウルや当時のパンク・バンドへのオマージュを込めたタイトルを冠しています。バンド自身が「非常にシャープな Booker T. & the M.G.’s や『Rubber Soul』のようなグルーヴに、キャッチーなサビを乗せた」と語る通り、ヴィンテージ感溢れるサウンドが特徴です。

楽曲は、うねるようなファズベースや、Voxコンチネンタル・オルガンのアタック感、さらにはサイケデリックな要素を加えるメロトロンのループなどが巧みに融合し、緻密でありながらも爆発的なエネルギーに満ちています。1960年代のフリークビートやモータウン、スタックス/ボルト調のフック、そして初期2000年代のダンスパンクを現代のロックンロール・パーティーへと昇華させた「What’s New On The Beat Scene」は、約20分間に10曲を詰め込んだアルバム『Modernism』の幕開けを飾るにふさわしい、スリリングで中毒性の高いリードシングルに仕上がっています。


Savanna Ruth – “Bad Thoughts”

Savanna Ruthが本名名義(旧名義:Burr Oak)としてリリースするデビューアルバム『The Baseball Diaries』から、リードシングル「Bad Thoughts」が発表されました。Local HのScott LucasとBlake Smithがプロデュース、John Agnello(Dinosaur Jr, The Breeders, Red Kross)がミックスを手がけた本作は、歪んだギターと陽光を浴びたようなポップさが同居するサウンドが特徴です。元婚約者とのオープン・リレーションシップへの移行や、別の女性への強い引力に葛藤した実体験に基づいて書かれており、人間関係の複雑さや予期せぬ欲望、そして自己探求のプロセスを包み隠さず描いたエモーショナルな楽曲に仕上がっています。

Todd Diederichが監督を務めたミュージックビデオは、夏のシカゴを舞台に、この複雑な感情の揺れ動きを「故郷」という確かな手触りのある場所に引き寄せています。単なる観光名所の紹介ではなく、Savanna Ruthが幼少期にリトルリーグで汗を流したThillens Stadiumや、夢や憧憬の象徴であるWrigley Fieldなど、自身の歴史が刻まれた本物のシカゴの風景をフィーチャー。ノスタルジーに満ちた思い出の地を巡ることで、過去と現在、幼少期と大人としての葛藤を交錯させ、シカゴの街を彼女自身の内面を映し出すエモーショナルなランドマークへと昇華させています。

Asha Jefferies – “Cool Guy”

Asha Jefferiesの新曲「Cool Guy」は、10月2日にNettwerkよりリリースされるセカンドアルバム『Desire Is An Angel』に収録された、アルバムを象徴するセカンドシングルです。この楽曲は、自身の内なる「欲望」をかき消そう、抑え込もうとする葛藤を描いており、序盤はまるでザラついたホームデモのような静かで質素な響きから始まります。しかし、曲が進むにつれて熱量を帯びてクレッシェンドしていき、最終的には満員のスタジアムで観客がライターを掲げる姿が目に浮かぶような、エモーショナルで力強いパワーバラードへとドラマチックに昇華します。

この「Cool Guy」でも描かれているように、今作におけるAsha Jefferiesは「欲望」を単なる欠乏感ではなく、自己理解を深めるための不可欠なエネルギーとして捉えています。かつては何かを望むことに臆病でためらいがちだったという彼女が、自らの欲望に向き合い、その声を聴くことで自信と心地よさを獲得していくプロセスが、この楽曲の力強いドラマ性を通して見事に表現されています。


talker – “Strangers”

シンガーソングライターのCeleste Taucharによるソロプロジェクト「talker」が、ニューアルバム『Runaway Jane』(7月31日リリース予定)の発売に先駆け、新シングル「Strangers」をリリースしました。本作は、これまでに発表されたシングル「Truck」「Happy Birthday」「Gold Rush」に続く楽曲で、彼女のこれまでのキャリアの中でも最も脆く、繊細な内面をさらけ出した、美しくも胸を締め付けるような仕上がりとなっています。

この楽曲についてアーティスト本人は、時間や距離、あるいは自然な変化によって、かつて親しかった二人が「他人(Strangers)」になってしまう切なさを表現していると語っています。どうしても繋がりを保ち続けたいと願いながらも、相手に想いを届けるために注ぐエネルギーが、まるで「きらめく火花」ではなく「消えゆく星(dying star)」のようになっていく葛藤を描いており、心に深く突き刺さるエモーショナルな世界観が表現されています。


Sand Duney – “Saw You in the Roses”

Dear Noraなどの活動でも知られるシンガーソングライター/マルチプレイヤーの Jess Jonesによるソロプロジェクト Sand Duneyが、ニューシングル「Saw You in the Roses」をリリースし、併せてミュージックビデオを公開しました。本作は、Anything Bagel、Bud Tapes、Orindal Recordsから9月4日にリリースされる自身初のフルアルバム『Plant Material』からの瑞々しいリードシングルです。2021年のデビューEP発表後、ランドスケープデザインや持続可能なガーデニングを学んだという彼女の経験が楽曲に深く編み込まれており、太平洋岸北西部の豊かな自然のようにオーガニックで複雑な味わいを持ったインディーポップに仕上がっています。

リードシングル「Saw You in the Roses」は、弾むようなドラムと陽光を浴びてきらめくギターサウンドが心地よい、わずか2分強の温かく爽快なナンバーです。公開されたミュージックビデオとともに、様々な音楽ジャンルの要素をぎゅっと凝縮した浮遊感あふれるサウンドスケープを楽しむことができます。ポートランドとモンタナの自宅などで自ら録音・ミックスを行い、ペダル・スティール、ギター、ベース、オルガン、ドラムといったすべての楽器を Jess Jones自身が演奏した本作は、日々の変化の中で愛や自然との調和を模索する、優しくも力強い仕上がりとなっています。


beabadoobee – “Switchblade”

beabadoobeeが放つニューシングル「Switchblade」は、彼女の通算5作目となるスタジオアルバム『Pylon』からの最新プレビュー曲です。オルタナティブなエッジと彼女らしいキャッチーなメロディラインが同居する本作は、アルバムの世界観をさらに推し進める重要な1曲となっています。「あなたは戦いを始める派? それとも逃げ出す派?(Are u team start the fight, or team take the flight?)」という彼女の問いかけが象徴するように、内なる葛藤や選択をテーマにした鋭くもエモーショナルなリリックが心に突き刺さります。

サウンド面では、これまでのドリーム・ポップやインディー・ロックの系譜を引き継ぎつつも、アルバム『Pylon』が持つどこかダークで重厚な空気感を予感させる仕上がりです。日常の脆さや防衛本能を「スイッチブレード(飛び出しナイフ)」という鋭利なメタファーに投影し、優しくもどこか緊張感を孕んだ彼女の歌声が、リスナーをその深くスリリングな世界観へと引き込んでいきます。


Tyler Ballgame – “Live It Down”

シンガーソングライターのTyler Ballgameが、今年初めにリリースしたデビューアルバム『For the First Time, Again』に続くニューシングル「Live It Down」を発表しました。本作は、アルバムでもタッグを組んだJonathan Rado(Foxygen、Miley Cyrus、Weyes Bloodのプロデュース等で知られる)やRyan Pollie(Los Angeles Police Department)とともに再びレコーディングされた楽曲で、リリースに合わせてJayla Smithが手掛けたビジュアライザーも公開されています。

楽曲の背景について、Ballgameは「ソングライターとして、自分の人生や人間関係を切り売りして(音楽の)素材にしてしまうことについて歌っている」と明かしています。さらに、本作を「最も優しい方法で突きつける、中指を立てるような別れの曲」と表現しつつも、かつてジョン・レノンがポール・マッカートニーへのディストラックについて問われた際の「結局はいつも自分自身のことを歌っているんだ。私は自分を攻撃しているんだ」という言葉を引用し、最終的には自らへの内省や葛藤をも内包した楽曲であることを語っています。


CD Ghost – “Fallen Angels”

Born Losers Recordsより7月31日にリリースされるニューアルバム『When The Rain Stops』からの一大先行カットであるCD Ghostのシングル「Fallen Angels」は、彼らのシグネチャーであるドリーム・ポップやインディー・ポップの繊細な美学が息づくナンバーです。静かに胸を打つエモーショナルなソングライティングと、どこかノスタルジックで浮遊感のあるシンセ・サウンドが心地よく溶け合い、リスナーをロマンチックかつ内省的な世界観へと優しく引き込みます。

本曲のオフィシャル・ミュージックビデオは、アルバムのタイトルにも通じるような、雨上がりの街の空気感や幻想的な光と影を巧みに捉えた叙情的な映像美が展開されます。CD GhostらしいDIY精神と洗練されたヴィジュアル・センスが見事に融合しており、楽曲が持つ切なさと美しさを視覚面から完璧に補完。間もなく発表されるアルバム『When The Rain Stops』のディープなサウンドスケープを一足早く体感できる、余韻の深い映像作品に仕上がっています。

Real Numbers – “Star”

ミネアポリスを拠点に活動するインディー・ポップ・バンド、Real Numbersのシングル「Star」は、2026年8月14日にSlumberland Recordsからリリースされるニューアルバム『Was It Always This Way』からの先行カットです。UKインディー・ポップの黄金期に深いインスピレーションを得た本作は、希望と絶望、未来と過去を鮮やかに交錯させた高揚感あふれるサウンドが特徴です。The Field MiceやSt Christopherといった90年代の名バンドから、Ducks Ltd.、Chime School、The Umbrellasといった現代のポップ職人たちにも通じる、極めて美しく、聴く者をうっとりさせる完璧なポップ・センスが光る一曲に仕上がっています。

Gordon Byrdが監督を務めたミュージックビデオは、楽曲が持つレトロで甘酸っぱいメロディラインと完璧に調和しています。Slumberland RecordsらしいDIY精神と瑞々しいインディーの美学が詰め込まれた映像は、アルバムタイトルの「Was It Always This Way(いつもこうだったのだろうか)」という問いかけを想起させるような、ノスタルジックでエモーショナルな空気を演出。きらめくギターポップの疾走感とともに、視覚的にも色褪せないポップの魔法を体現した作品です。

Josaleigh Pollett – “Bed of Quiet”

シンガーソングライターの Josaleigh Pollettが、ニューシングル「Bed of Quiet」をリリースしました。この楽曲は、Audio AntiheroとLavender Vinylから7月24日にリリースされるアルバム『If I Let It Quiet』からの先行シングルです。「考えすぎる人のためのアンセム」と語られる本作は、眠れない夜に頭の中で何度も「もしも」のシナリオを繰り返し再生し、答えのない問いに悩み続ける葛藤を描いています。まだ夢には落ちていないものの、ここ数週間の出来事を収めた大音量のロードムービーを脳内で強制的に見せられているような、深夜特有の浮遊感と落ち着かない焦燥感を捉えたサウンドスケープが特徴です。

この夜の静けさと乱れたシーツのような不穏さを表現するため、楽曲には元Death Cab for CutieのChris Wallaが2010年代前半に録音した未発表のインストゥルメンタル音源が取り入れられており、本作の危うくも繊細な世界観と完璧に融合しています。さらに、ポストコーラスの「a little doubt-」というフレーズでは、本作で唯一となるJordanによるボーカル(天に届くかのようにピッチシフトが施されています)がフィーチャーされています。過剰に思考が渦巻く夜のポートレートを、どこか温かくもエモーショナルに描き出したインディーフォーク/ポップに仕上がっています。