Barn Owl – ‘V’ (Thrill Jockey)

V

このバンドには縁がある。もちろん直接メンバーと何らかの関係があるのではないですが、とある知り合いとの思い出でもあり、違う理由もある。メンバーふたり、それぞれのソロ・プレイが頻繁に行われてきたが、ふたり揃っては2年ぶり。過去のどのアルバムを正規作としてカウントして良いのかわからないけど、タイトルが “V” ってことは5作目なんだろう。そして新作はドローンと呼ぶ範囲の音楽としたら、かなり変化をしたんじゃないかな。ギター・ワークは今回も基本になっているけど、今までのよりは空間が広い感じ。ソロ活動からの影響なのだろうかシンセ風な要素が強くなり、ドローンよりはアンビエンスと呼んだ方がしっくりくるかも。前回の浪曲風いぶし銀路線は減ったけど、荘厳な雰囲気は常に潜んでいる。ワビサビを求めるとしたらもの足りないかもしれないけど、少しぐらい変って貰って結構。で、違う理由は、今回の旅の最大の目的であったメンフクロウ、英名で Barn Owl のこと。憧れのメンちゃんは、昼間だけどお仕事慣れして目は開けている。そして実際に触ると見た目よりは胴体自体は小さくて、毛並みというか羽が深く覆われていて、実際に指で触ると、ぐぐって沈み込んで胴体に着くまでは結構距離があるんです。ちなみにフクロウの首がグルグル廻るのは、他の鳥と比べたら正面に眼があるのと眼球が動かないので、視野が狭いのを補うためだそうです。オレの首は、駆動域が小さいとよく整骨院の人にいわれていたから、今後はメンちゃんを真似ていれば少しは良くなるかも。あの感触とあのまなざしが暫く忘れられないなあ。

7.5/10

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Aidan Baker – “Tout Juste Sous La Surface, Je Guette (feat. Geneviève Castrée)”

Aidan Baker

以前にもポストしましたが、Nadja の片割れ Aidan Baker の新作ソロ・アルバムから新たな曲がアップされました。新作 Already Drowning は、全曲ゲスト女性ヴォーカルを招いた作品で、前回は Clara Engel をフィーチャーしたものですが、今回は Ô Paon こと Geneviève Castrée をフィーチャーしたものです。関係ないけど、Ô Paon は新作出さないのかな? Gizeh Records からリリースされるアルバムは、まもなく 4/15 のリリースです。下のサンクラは、その前回のものとのセットです。

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Heroin In Tahiti / Ensemble Economique – ‘No Highway / Black Vacation’ (Sound Of Cobra/NO=FI)

splitmini2

昨年 Boring Machines からアルバム Death Surf をリリースしていたアンビエント・サイケ・アーティスト Heroin In Tahiti と、Not Not Fun, Amish, Dekorder, Hands In The Dark, Clan Destine そして Digitalis などからリリースしている Starving Widows のメンバー Brian Pyle によるダーク・サイケデリック Ensemble Economique とのスプリット・アルバムが Sound Of Cobra と NO=FI Recordings の共同でリリースになりました。フル・ストリームをどうぞ。

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Diamond Terrifier – “Triple Gem”

Diamond Terrifier

Zs のメンバーであるサックス・プレイヤー Sam Hillmer によるソロ名義 Diamond Terrifier が、Terrible Records とサインをしてアルバムをリリースするようです。”Triple Gem” は、30分のドローン、アンビエントな作品の一部らしいです。アルバム The Subtle Body Wears a Shadow は、たぶん 5/28 のリリースです。

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Dirty Beaches – “Landscapes in the Mist”

Dirty Beaches

5/21 に Zoo Music からリリースされる Dirty Beaches の新作ダブル・アルバム Drifers/Love is The Devil から、新たな音源 “Landscapes in the Mist” がアップされました。前回の “Love Is The Devil” 同様に、サックス主体ドローン・テイストなインスト曲です。

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Zomes – “Cave Mountain Stream”

Zomes

Dischord Records から、90年代を中心にリリースしていたボルチモアのポストコア・バンド Lungfish に在籍していた Asa Osborne が始めたソロ・プロジェクト Zomes が新作をリリースしますが、今作はスェーデンのフェスで The Skull Defekts を介して知り合った女性シンガー Hanna Olivegren をヴォーカルに全面的にフィーチャーした作品になります。アルバム Time Was は、4/16 に Thrill Jockey からリリース。

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Benoit Pioulard – “Hymnal” (Kranky)

先日の暖かさと強風で、花粉症に酷くやられてノドも痛いなあの思っていたら、そちらはどうやら普通に風邪だったようでした。熱もしっかりで出てくたばっておりました。いやぁ、油断してたなあ、気をつけよう。そんなこんなで熱が出ると思考回路も全く働かずになんも出来なくなっておりました。だから病み上がりなんでお手柔らかに。本名と思わせて実は違うソロ・アーティストって結構おりますが、このひともそのパターン。いわゆる芸名っていうやつですね。小さい頃大好きだった野口五郎はほんとは佐藤 靖っていうんですよ。小学校のとき同級生だった友達の兄ちゃんの名前と一緒で、すごく憶えているんです。因に新御三家の西城 秀樹 は 木本 龍雄、郷 ひろみは原武 裕美です。って考えると、他のふたりに比べるとなぜにわざわざ五郎なんてダサイ名前にしたのか調べてみたら、彼の出身地である岐阜の飛騨山脈にある野口五郎岳から由来しているそうって、相撲取りみたいだな。Benoit Pioulard はなにに由来しているか分かりませんが、もっとカッコイイ意味があるんだろう。一作品を他レーベルから挟み、Kranky から再び登場となったわけですが、もうひとつその間に Morr Music から出ていた Orcas としてのデュオ作があったりと、定期的なリリースは実は続けていましが、なんとなく久々感があります。でも基本路線は変らずにフォークとアンビエンスがこの作品でも鳴っている。彼の音楽の好きな点は、多分ヴォーカルであり、その声質とも言える。もし、もっと感情的であったり、渋めの声であったら、なんか違う。全体的に暗さが存在しているなかでの、ちょっとアーバンというか、か細い声質で歌われる感じが合ってるんですね、音楽と。後ろ側では実験的なものをやってるかもしれないが、この音楽にはこの声がないと始まらない。だから、唄無しのインスト・ドローンは、そんなに求めていないから、なくてもいんです。これはヴォーカルが入る曲、そうでない曲との区別がハッキリしている構成なんですね。最初の曲みたいに、ドローンの上でも唄うのを聴いてみたいんですよ。でもシンガーソングライターとしての作品という意味では成立していますよ。ちなみに、本名は Thomas Meluch っていいます。

6.5/10

Hookworms – “In Our Time”

前も彼等だったか忘れましたが、バンドの画像検索をしててグロ画像ばっかでてきてへこんだことがあったけど、このリーズの Hookworms の場合もキツいのでお気をつけて。ドローン、フリーク・フォークなサウンドである彼等の最新アルバム Pearl Mystic が、 Gringo Records から 3/4 にリリースになります。アルバム収録曲 “In Out Time” は以下でストリームできやす。

Barn Owl – “The Long Shadow”

互いのソロ活動も盛んですが、サンフランシスコのドローン・サイケ・デュオ Barn Owl としての新作が Thrill Jockey からリリースされます。”The Long Shadow” はアルバム V からの先行曲ですが、今までもドローンな雰囲気はあったけど、それよりもドローンしてるし、メロウな曲。リリースは 4/16 です。