Wolvhammer – “Death Division”

シカゴを拠点にするブラック・メタル・トリオ Wolvhammer の新作アルバムから “Death Division” ストリームです。彼等のブラックメタルは、生暖かいグルーヴと哀愁が入ったサウンドで、メタリックでキレキレな感じじゃなくて、ちょっとグランジ、オルタナ風。サード・アルバムになる ‘Clawing Into Black Sun’ は、Profound Lore から 7/8 にリリース。しかし、彼等に先立ち同レーベルからリリースされる、The Atals Moth といい、今シカゴといえばブラメタなんだなあ.

Wreck And Reference – “Corpse Museum”

ロス・アンジェルス付近を拠点にするポスト・メタル・デュオ Wreck And Reference のフル・アルバムが、The Flenser からリリースされます。エレクトロニック、実験的な要素を交えたデゥーム、ポスト・メタル、ブラック・メタルなコンビで、ドラムは生ですが、もうひとりはサンプラーを片手にライブをし、刻む感じのノイズを発しています。アルバム ‘Want’ は6/10にリリース.

The Body – “Hail To Thee, Everlasting Pain”

2013年にフル・アルバムを Thrill Jockey からリリースした、ブルータル・デゥーム・デュオ The Body の新作がなんと RVNG Intl. からリリースになります。ってことで、普通の作品とは違い、この作品は、最近では Tri-Angle からリリースする The Haxan Cloak がプロデュースした作品で、The Body の殺戮ドゥーム・サウンドを冷徹なインダストリアル・エレクトロニックで処理した、危険きわまりない内容となっています。先行でアップされた “Hail To Thee, Everlasting Pain” を収録した作品 ‘I Shall Die Here’ は、4/1 のリリースです.

Indian – ‘From All Purity’

しばらくぶりにレヴューをしようと思います。何故かと言いますと、このアルバムが凄くグッドだったからです。2014年になってるのに、事情があって昨年の作品を仕入れたりしてたんですが、これを聴いたら2014年が遂に始まったぞっと思ってきた。メタルはそんなに造詣が深い訳ではありませんが、ポストの付くものが出てきた頃から、ちょっとずつ気になり出しておりました。徐々に理解を深めるにつれ、なんたるやの部分を判ってるそぶりを始めた頃合いでのこのアルバムに遭遇。淡い知識の身分でもコイツ等は別格であることはわかります。重いのを売りにするのがこの類いの音楽では大前提ではあるけど、彼等にはそこを重視しているようではなく、もっと違うところで勝負してる。それも安易にメロディアス志向じゃなく、音の組合せ、展開を細部に渡って工夫し、考えてる感じ。賢いなあと思えば、この人達もシカゴですか。

Psalm Zero – “The Drain”

Facebook には、ex-Extra Life となっているので、Zs に続いて脱退もしくは、解散になったようですね。そんな気まぐれな Charlie Looker が、新たに始めたプロジェクトが Psalm Zero なのですが、その相棒はポスト・メタル・バンド Castevet の Andrew Hock という、なるほどな組合せ。現在アップされている “The Drain” は、ドゥーム、ポスト・メタルなメロディック・ギター・リフとドラミングに、Zs, Extra Life と通じてきた Charlie Looker の変則的な展開とヴォーカルの融合になっております。たぶん Andrew Hock と思われるデス・ヴォーカルも入ってます。そして、リリースは Profound Lore からという、今最も熱いパッケージ。デビュー・アルバム ‘The Drain’ は 3/4 にリリースです。.

Have a Nice Life – “Defenstration Song”

コネチカットを拠点にする2ピース Have a Nice Life が、久々にアルバムをリリースします。間にカセット作のリリースはありましたが、正規作となると、2008年に Enemies List Home Recordings からリリースしたデビュー・アルバム ‘ Deathconsciousness’ 以来となると思われ、6年振りの新作となります。ポスト・インダストリアル、ドゥームゲイズと呼ばれるものでして、ニューウェーヴかつドゥーム風な音色のリフ&メロを奏でるギターとメタル、インダストリアルなパーカションが絡み、ダークな哀愁メロが絡むという内容。新作アルバム ‘The Unnatural World’ は、The Flenser から 2/4 のリリースです。.

Hollow Sunshine – ‘Held Above’

いやいや、最近のことを全く知らないようだ。今日も随分と笑われたよ。まさか、あの音楽家が今やそんな状況になってるとは思いもしなかった。だけど、それで何でも売れるもんでもないだろう。いや、よく分かんないけど売れちゃうのかな。B級グルメとやらと一緒か。だって、普段音楽なんて音楽としか聴いてないもんだから、意外な方向から攻められることにめっぽう弱い。それとは少し違うが、このひとも音楽以外の活動をしてると言われても、これまたどう反応すればいいのか困る。だけど、音楽をやろうと決めた本人は歌わず、影武者に徹してるのがなんかくすぐられる。最近では映画監督や俳優のような人達でさえ、わりと厳かに音楽活動をするようで、彼も普段の得意分野と違う場所では謙虚に振る舞う。結果、このような音というのが微笑ましくもあるが、正直なところ、この組合せは先駆者がいるので、彼にしたら憧れみたいなもんかもしれない。だけど、この歌い手さんをチョイスしたのは正解だったと思うなあ。

Hollow Sunshine – “Held Above”

Rainbath Visual の名前で Deafheaven, Destruction Unit そして Chelsea Wolfe のアートワークなどを手掛けて いるヴィジュアル・アーティスト Reuben Sawyer がやっている音楽プロジェクト Hollow Sunshine としてアルバムをリリースします。ヴォーカルに Morgan Enos をフィーチャーした編成で、ストーナー・テイストなシューゲイズ・サウンドで、Justin K. Broadrick による Jesu にかなり近い印象です。アルバム ‘Held Above’ は、Robotic Empire から 11/12 にリリースです。

Gabriel Saloman – “Boots On The Ground”

ヴァンクーヴァーを拠点にするアーティスト Gabriel Saloman は、 Pete Swanson とのドローン/エキスペリメンタル・デュオ Yellow Swans の片割れだった人物としてよく知られているでしょう。解散後、2012年に Miasmah レーベルからソロ・アルバムをリリースしておりましたが、再び同レーベルから新作アルバムをリリースします。”Boots On The Ground” は、新作からの先行曲になりまして、重たいドローン・ベースを基本としたダーク・アンビエンスに始まり、中盤から激しいドゥーム・ノイズ・ギターが重なるもの。アルバム ‘Soldier’s Requiem’ は、Miasmah Records から 11/8 のリリースです。