L’Rain – “elmyra”

ブルックリンを拠点に活動するマルチインストゥルメンタリスト/サウンドアーティスティック Taja Cheek のソロプロジェクト、L’Rain による新曲「elmyra」は、2026年8月14日に Mexican Summer よりリリースされるニューアルバム『fata morgana』からの先行シングルです。緻密に重なるギターのレイヤーや実験的なサウンドコラージュ、そしてエモーショナルなボーカルワークが融合し、彼女ならではの実験的ポピュラーミュージックの深度をさらに押し広げるトラックに仕上がっています。

アルバム『fata morgana』のリリース直前に解禁された本作は、作品全体に漂う重層的な音響空間と「現実と幻想の境界」を探求するテーマ性を象徴する一曲です。映像世界や音響美学が共鳴し合うMVとともに、長年のコラボレーターである Ben Chapoteau-Katz や Andrew Lappin らと共に構築された濃密なサウンドプロダクションが、聴く者を没入感あふれる独特の世界観へと惹き込みます。


Both Hands – “Ladder”

エディンバラを拠点に活動するアート・ポップ・グループ、Both Handsによる新曲「Ladder」は、しなやかで官能的なグルーヴが印象的な最新シングルです。ニューアルバム『Be Like A Mountain In A Moonlit Way』からの先行トラックとなる本作は、彼ら特有の捻りの効いたポップセンスと緻密なアンサンブルが美しい美学を描き出しています。

「slinky」と評される独特のしなやかなリズムと幻想的な音像が交錯し、リスナーを洗練されたアート・ポップの世界へと引き込みます。卓越したソングライティングと静かなる熱量を秘めたプロダクションが融合し、アルバム全体の緻密で幻想的な世界観を力強く提示する一曲に仕上がっています。


Susanne Sundfør – “Revelations of Divine Love”

ノルウェーのシンガーソングライター Susanne Sundfør が、8作目となるニュー・アルバム『Revelations of Divine Love』からの先行トラック「I It Am」を公開した。本作は、女性によって英語で書かれた最古の書物とされる14世紀の神秘家 Julian of Norwich(ノリッジのジュリアン)の同名著作(Grace Warrack による1901年訳)のみをテキストとして採り入れた壮大なコンセプト・プロジェクト。母となりノルウェーの農村部へ移住した彼女が、歴史から消し去られた女性たちの声を探求する中で出会ったテキストであり、宗教の枠を超えた普遍的な「愛」をテーマに掲げている。

マーキュリー賞ノミネート歴を持つピアニスト/オルガニストの Kit Downes と共作し、ノルウェーの教会でパイプオルガンとともにライヴ録音された本作。「力強く大声で歌う」という従来のオルガン伴奏の概念を覆し、近接マイク(close-miked)による囁くような柔らかで控えめなボーカルと、一発撮り(single takes)を重視した即興性・臨場感あふれるサウンドメイクが施されている。完璧さよりも生の気配や本物感を追求した、静寂と深い省察に満ちた唯一無二の音響作品に仕上がっている。

北欧の歌姫 Susanne Sundfør が8作目の新作『Revelations of Divine Love』を発表、ノルウェーの教会でライヴ録音された先行シングル「I It Am」を公開

ノルウェーのシンガーソングライター Susanne Sundfør が、8作目となるニュー・アルバム『Revelations of Divine Love』のリリースを発表し、先行シングル「I It Am」を公開した。前作『blómi』(2023年)を経て二児の母となり、都市を離れてノルウェーの田園地帯へと移住した彼女が、静寂の中で見出したテーマを体現する楽曲となっている。

アルバム『Revelations of Divine Love』は、女性によって英語で書かれた最古の書物とされる14世紀の神秘家 Julian of Norwich(ノリッジのジュリアン)の同名著作(Grace Warrack による1901年訳)のみをテキストに採用したコンセプト作だ。ノルウェーの教会でライヴ録音された本作は、マーキュリー賞ノミネート歴を持つピアニスト/オルガニストの Kit Downes との共作であり、教会のパイプオルガンを「第2のヴォーカル」としてフィーチャー。宗教の枠組みを超えた普遍的な「愛」をテーマに掲げている。

先行シングル「I It Am」をはじめとする楽曲群では、オルガン伴奏=大音量という従来の概念を覆し、近接マイク(close-miked)による囁くような柔らかで繊細なヴォーカルアプローチを展開。ほぼ一発撮り(single takes)でレコーディングされ、完璧さよりもその場の存在感や生の気配、そして遊び心を重視した音響美が際立つ。静寂と深い省察に満ちた、唯一無二の神聖な作品に仕上がっている。

Maria Usbeck – “Luz”

かつてニューヨークのシンセポップ・バンド Selebrities のフロント女性を務めた Maria Usbeck が、レーベル Cascine よりソロ名義での楽曲「Luz」を発表した。南米で過ごした幼少期の記憶と、母国語であるスペイン語で作曲したいという強い情熱から生まれた本作は、まるでエキゾチックな旅の経験を書き留めた日記のように繊細で美しい世界観を描き出している。鋭い洞察力を持った探求者の眼差しで構築されたサウンドは、国境や文化を超えた人々の共通の感情構造へと優しく働きかける。

スペイン語で「光」を意味するタイトル通り、歌詞では「Cierra tus ojos / Mira por dentro de tu piel(目を閉じて、あなたの肌の内側を見つめて)」と静かに語りかけられ、自己の内面と宇宙、そして他者との深遠な結びつきを探求している。時の概念や不完全さを受け入れながら「Somos uno / Sin el tiempo(私たちは時間のないひとつの存在)」へと昇華していく哲学的で密やかな詞世界が、透明感あふれるアンビエント/ポップな音響と調和し、深く静かな余韻を残す一曲に仕上がっている。

Bonobo feat. Joy Crookes – “Always on Your Side”

Bonoboが、BRITアワードやマーキュリー賞ノミネート歴を持つシンガーJoy Crookesを迎えた最新シングル「Always on Your Side」をリリースしました。本楽曲は、Ninja Tuneから9月11日に発売される期待のニューアルバム『Distance in Static』からの先行トラックです。あわせて公開されたビデオにはBonoboとJoyの双方が出演しており、楽曲の制作過程を捉えた貴重な舞台裏映像も収められています。

アルバム『Distance in Static』はロサンゼルス、東京、ロンドンなどを巡るセッションから生まれた作品であり、一部はカリフォルニア州にあるニール・ヤングの伝説的なスタジオ「ブロークン・アロー・ランチ」で制作されました。また今秋からは、AirやPhoenixらの手がけたPierre Claudeが演出を担当する待望の「Bonobo Live」ショーを始動させ、北米を皮切りに大規模なヘッドラインツアーを敢行予定です。


WHY? – “In Spirit”

WHY?(Yoni Wolf)の「In Spirit」は、2026年秋発表のアルバム『Oh Golly / Yes Lord』からのリードシングルであり、作品のラストを飾る楽曲です。2024年の失恋作『The Well I Fell Into』を経て描かれる本作は、ミドルエイジにおける孤独やネットでの生活、新たなデートへの試みといった切実なテーマを含んでいます。マルチ奏者・プロデューサーのNate Mercereauや実兄Josiahらが参加するアルバムの中で、本楽曲はWolfがすべての楽器を自ら演奏したローファイで遊び心溢れるバラードに仕上がっています。

楽曲およびミュージックビデオでは、「直接会ったことのない人物に対するロマンチックな序曲」が表現されています。「物質的な世界で会えなくても、別の世界や夢の中で繋がっている」という距離を超えた切なくも純粋な情熱が歌われており、映像とともにその幻想的で叙情的な世界観をドラマチックに映し出しています。

失恋の傷痕と中年期の孤独を見つめて——Anticonの重鎮WHY?が多彩な協働者とともに紡ぎ出す、切なくも美しいローファイ・バラードの新たな到達点

シンシナティ出身のアーティストYoni Wolfによるプロジェクト、WHY?がニュー・アルバム『Oh Golly / Yes Lord』を2026年秋にリリースします。大きな失恋を描いた2024年の前作『The Well I Fell Into』の余波を受け、本作では中年期における孤独な生活やインターネット上での暮らし、新たなデートへの葛藤といった切実な日常をテーマに掲げています。

今作の制作には、The WeekndやShawn Mendesを手掛けたプロデューサーのNate Mercereauをはじめ、実兄のJosiah Wolf、FogのAndrew Broder、GayngsのRyan Olsonといった多彩なミュージシャンが参加しています。前作から地続きのテーマを扱いながらも、深みのあるコラボレーションによって音楽的な進化を遂げたアルバムとなっています。

アルバムのリリースに先駆けて公開されたリードシングル「In Spirit」は、作品のラストを飾る楽曲であり、Wolf自身がすべての楽器を演奏したローファイなバラードです。直接会ったことのない人物へ向けた切なくも純粋な情愛を描いた一曲であり、「たとえ現実で会えなくとも、別の世界で繋がっている」という切実な想いが、遊び心あふれるサウンドに乗せて歌われています。

James Ellis Ford – “The Ever After”

James Ellis Fordのシングル「The Ever After」は、急性骨髄性白血病(AML)の治療中、病床の中で制作されたセカンド・ソロアルバム『Lost In Another World』からの先行トラックです。元Simian Mobile Discoのメンバーであり、英国を代表するプロデューサーである彼が、過酷な化学療法の最中に自らを奮い立たせるために生み出した、ブリーピーで物思わしげなダンス〜シンセポップ・ナンバーとなっています。

過酷な現実に直面しながらも、本作は圧倒的な楽観性と希望に満ちた作品へと仕上がっています。彼自身が「入院中のベッドでダンスミュージックを書こうとするのは奇妙に思えるかもしれないが、気分を上げ、人生のポジティブな面に意識を向けたかった」と語る通り、8歳になる息子の存在や未来への光からインスピレーションを得て作られた、胸を打つ力強い一曲です。


THAO feat. Tune-Yards & The Linda Lindas – “Sick of the Times”

2021年の Thao & The Get Down Stay Down の活動終了を経て本格的な再始動を果たした THAO(タオ)が、新曲「Sick of the Times」をリリースしました。Tune-Yards の Merrill Garbus と Nate Brenner、そして The Linda Lindas をフィーチャーした本作は、ニュー・アルバム『Show Me』からの強力な先行カットです。政治運動や集会、相互扶助の現場で歌われるアンセムを目指して作られたキャッチーで中毒性の高いサウンドは、政治的・社会的な連帯の重要性を訴えかけるとともに、激動の時代において互いを鼓舞し支え合うための強いエネルギーに満ちあふれています。

Linda Mai Green が監督を務めたミュージック・ビデオは、楽曲が持つパワフルなメッセージ性と高揚感を鮮やかに映像化した非常にエネルギッシュで楽しい作品に仕上がっています。THAO、Tune-Yards、The Linda Lindas という強力なタッグによる弾けるパフォーマンスと遊び心あふれる映像美が融合し、聴く者をポジティブな熱量で巻き込みながら、地域社会でのアクションや人と人との繋がりを力強く肯定してくれる圧倒的な一曲です。