Resavoir & Matt Gold – “Ela / Lua”

マルチプレイヤーであり作曲家/プロデューサーのWill MillerによるプロジェクトResavoirと、同じくギタリスト/プロデューサーのMatt Goldがタッグを組んだシングル「Ela / Lua」は、著名な音楽ブログ『Aquarium Drunkard』の人気企画「Lagniappe Sessions」のために録音された作品です。本作は、二人が多大な影響を受けたブラジル音楽の巨匠Caetano VelosoとMario Adnetの名曲カバー2曲をカップリングしたシングルであり、彼らの豊かなルーツを垣間見ることができる特別なプロダクションとなっています。

このシングルは、二人のコラボレーション・アルバム『Horizon』のリリース1周年を記念したファンへのギフトであると同時に、同作のオーガニックでドリーミーなサウンドスケープがいかにして育まれたのかというインスピレーション源を提示する内容でもあります。削ぎ落とされたアコースティックなアレンジの中に、ResavoirとMatt Goldならではの穏やかなサイケデリアが息づいており、ミニマルながらも深い心地よさを湛えた極上のアコースティック・ジャズ・フォークに仕上がっています。


Phoebe Bridgers – “Lost Boys” (Acoustic)

シンガーソングライターのPhoebe Bridgersがデジタルリリースした「Lost Boys (Acoustic)」は、2026年8月14日にDead Oceansから発売予定の3枚目のソロアルバム『Lost Weekend』からの先行シングル「Lost Boys」のアコースティック・バージョンです。オリジナル版は、精巧なアコースティック・ギターのフィンガーピッキングや木管楽器、さらにはboygeniusのメンバーらのコーラスを配した壮大でオーガニックなインディー・ポップサウンドが特徴ですが、このアコースティック版では楽曲が持つ剥き出しのエモーションと美しいメロディの骨組みがよりストレートに引き出されています。

米人気テレビ番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』にサプライズ出演した際には、オリジナル版を8〜14歳の気鋭のキッズ・ミュージシャンたちと披露したのに対し、このアコースティック版ではベテランのミュージシャン陣をバックに従えて consecutive(連続)でパフォーマンスを行い大きな話題を呼びました。歌詞の中では「ピーターパン」のロスト・ボーイズをモチーフにしながら、現代のスマートフォンやインターネット社会の閉塞感、そして記憶と未来の狭間で揺れる人間関係が切々と歌われており、彼女のトレードマークである繊細でダークな世界観が親密なアコースティックのアレンジによっていっそう深く心に響く仕上がりとなっています。


jo from school – “Weight”

「jo from school」によるニューシングル「Weight」は、ウェールズでライブレコーディングされた臨場感と生々しい緊張感を湛えた楽曲です。シンプルに生み出された初期の衝動を宿しながらも、リスナーを深く引き込む親密な音響空間が特徴的。飾らない剥き出しの演奏が生む温かみと、ライブ録音ならではのダイナミズムが、聴き手の心に直接訴えかける仕上がりとなっています。

歌詞においては、愛するがゆえに生じる「重さ(Weight)」や葛藤、そして人間関係に横たわる複雑な感情が詩的に描かれています。「私は愛している、けれどあなたが世界を重くしている」「私が世界を重くしている」といったリリックは、互いを引き寄せ合いながらも疲弊していく、愛と重力のあいだのジレンマを表現しています。素朴な言葉遣いでありながら、鋭く胸を刺すエモーショナルな世界観が表現された一曲です。


Rachel Bobbitt – “Crosses”

Rachel Bobbittのシングル「Crosses」は、彼女自身が作詞・作曲を手がけた、深く心に染み入るエモーショナルなインディー・フォーク調の楽曲です。歌詞では、道路脇の十字架(亡くなった人を悼む印)や広大な海といったモチーフを通して、人間の存在の小ささや脆さを描き出しています。同時に、親密な関係性の中に潜む嘘や葛藤、「自分にはふさわしくない誰かの隣に横たわっているときの、体がこれ以上ないほど小さく感じられる感覚」といった、内省的でヒリヒリとした人間の心理を、美しくもどこか恐怖を孕んだ自然の描写と重ね合わせて表現しています。

シングルと同時に公開されたビデオ(映像作品)は、この楽曲が持つ「美しさの背景にある恐怖や不条理」という世界観を視覚的に補完しています。波が容赦なく打ち寄せる海の果てしない広がりや、行き止まりの問い(culdesac of questions)に苛まれる内面世界を映し出すかのような映像美が展開され、彼女の透き通るようなボーカルとアコースティックなサウンドに寄り添います。リスナーは聴覚と視覚の双方から、Rachel Bobbittが紡ぐ詩的でどこか物憂げな物語の世界へと深く没入することができます。


名門4ADから放たれる新世代サイケデリック・フォークの旗手「@」が、悪魔学を背景に謎めいた破局を描く7分間の壮大なリードシングル「Autosmile」とともに待望のニューアルバムを発表

フィラデルフィアを拠点とするマルチ奏者・ソングライターのVictoria RoseとStone Filipczakによるアート・フォーク・ユニット、@(アット)が、4AD移籍後初となるフルアルバム『Autosmile』のリリースを発表し、同時にそのリードシングルであるタイトル曲「Autosmile」を公開しました。2023年のデビュー作『Mind Palace Music』などで新世代サイケデリック・フォークの旗手として絶賛された彼らにとって、今回のシングルは約7分間におよぶ壮大な重要作。悪魔学(デーモノロジー)への問いかけを通して謎めいた破局を描き出す、極めて独創的でアート性の高いナンバーに仕上がっています。

全11曲で構成されるアルバム『Autosmile』は、それぞれが独立して作業した後に互いの楽曲を完成させるという彼ら特有のソングライティング・プロセスを経て制作されました。ささやかな機材を用いて主に自宅で録音(ホームレコーディング)され、親しい友人たちによるチェロ、バイオリン、ドラムの演奏で豊かに彩られた本作は、ローファイな手法を驚くほど瑞々しく没入感のあるサウンドへと変貌させています。アルバムの聴きどころには、タイトル曲のほか、ノスタルジックな「I Know You Are (But What Am I Thinking)」や、複雑なアレンジが光る「Punish My Mind」などが挙げられ、変化や喪失、自己反省といったテーマを深く探求しています。

本作は、忘れがたいフォークの質感、プログレッシブな装飾、インディー・ポップのフック、そして映画のような美しさの間を軽々と移動しながら、美しさと痛み、ユーモアと重大さといった「対比」を鮮烈に描き出しています。不確実な現代において好奇心や繋がり、変容の可能性を提示する、彼らの最も成熟した最高峰のパートナーシップを示す作品です。なお、アルバムのリリースに合わせて北アメリカ、イギリス、ヨーロッパを巡るツアーも予定されており、レーベルメイトであるYHWH NailgunやThis is Loreleiとの共演ステージも含まれています。

@ – “Autosmile”

フィラデルフィアを拠点とするVictoria RoseとStone Filipczakによるアート・フォーク・ユニット、@(アット)が、名門レーベル4ADと契約後初となるフルアルバム『Autosmile』のリリースを発表し、そのリードシングルであるタイトル曲「Autosmile」を公開しました。絶賛されたデビュー作『Mind Palace Music』や続くEPに続く本作は、約7分間におよぶ壮大なトラック。悪魔学(デーモノロジー)への問いかけを通じて謎めいた破局を描き出すという、サイケデリック・フォークの伝統を現代アートの形態へと再構築した独創的なナンバーとなっています。

楽曲のリリースに合わせて公開されたクリエイティブやビデオは、彼らの自宅録音に親しい友人たちのストリングスなどを加えた、ローファイでありながら瑞々しく没入感のある世界観を鮮烈に視覚化しています。美しさと痛み、ユーモアと重大さといった相反する要素を巧みに調和させたこのシングルは、アルバムの発売に伴い北アメリカ、イギリス、ヨーロッパを巡るツアー(レーベルメイトのYHWH NailgunやThis is Loreleiとの共演を含む)の幕開けにふさわしい、@の最も進化したパートナーシップを示す重要な映像・音楽作品として注目を集めています。

Tiny Habits – “Anything He Was”

ボストン出身のフォーク・ポップ・グループ Tiny Habits が、今秋リリース予定のニューアルバム『Keepers』(2024年の『All For Something』に続く新作)からのリードシングル「Anything He Was」をリリースしました。本作には、昨秋にバンドとのセッション動画を公開して話題を呼んでいた The 1975 の Matty Healy がゲスト参加しています。ジェームス・テイラーのカバーを思わせる、優しく息づかいを感じるような質感と、どこか奇妙で美しい響きを持ったこのバラードは、The 1975 のアルバムの奥深くに眠る楽曲や、Matty の友人である Phoebe Bridgers の世界観にも通じるドリーミーな叙情性を湛えています。

メンバーの Cinya Khan、Judah Mayowa、Maya Rae が「誰かの不満がもたらす特有の孤独について歌った」と語る通り、歌詞では「もうここにはいない誰か」の穴埋めとして利用されながらも、健気に尽くし続ける切ない片思いの葛藤が描かれています。「どれほど努力しても、彼があなたにとってそうであったものには決してなれない」という、ほろ苦い妄想と残酷な現実をリフレインに乗せて表現。同じような経験を持つ人々の孤独に寄り添い、本当にふさわしい愛を見つけるための道標となるような、深く心に染み入る一曲に仕上がっています。


2024年の名作に続く待望のニューアルバム『Keepers』の全貌が明らかに──ボストンの俊英 Tiny Habits がドリーミーな美学で拡張するフォーク・ポップの現在地

ボストン出身のフォーク・ポップ・グループ Tiny Habits が、最新シングル「Anything He Was」をリリースしました。本作には、かねてよりバンドと親交のあった The 1975 のフロントマン Matty Healy がゲストとして参加しています。ジェームス・テイラーのカバーセッションを想起させるような、優しく息づかいを感じる繊細でどこか儚いバラードに仕上がっており、The 1975 のディープな楽曲群や、Matty Healy の友人でもある Phoebe Bridgers の世界観にも通じる、極上のムードとインディー・フォークの質感を湛えています。

このシングルは、彼らが今週正式に発表したニューアルバム『Keepers』からの記念すべきリードトラックです。本作は高い評価を得た2024年のアルバム『All For Something』に続く待望のフルレングス作品。アルバムの先陣を切る「Anything He Was」のドリーミーなアンサンブルと叙情的なアプローチは、新作『Keepers』がバンドにとってさらなる成熟と洗練をもたらす一枚になることを大いに予感させます。

メンバーの Cinya Khan、Judah Mayowa、Maya Rae が明かすように、楽曲のテーマは「誰かの心に空いた穴を埋めようとする切ない孤独」です。もうここにはいない過去の恋人の身代わりにされながらも、必死に相手を笑わせ、優しく寄り添い、いつか報われることを願うものの、決してその人を超えることはできないという残酷な現実が「なぜ私はあなたにとって、彼がそうであったものになれないのだろう」というリフレインに乗せて歌われています。ほろ苦い妄想に傷つく人々の孤独を癒やし、真にふさわしい愛へと向かうための道標となるような、痛烈で美しい重要作です。


Ásgeir – “Skýjaborg”

アイスランドを代表するシンガーソングライター Ásgeir(アウスゲイル) が、ニュー・シングル「Skýjaborg」をリリースしました。アイスランド語で「雲の城(空中楼閣)」を意味するタイトルが付けられた本作は、彼の原点とも言えるアコースティックな温かみと、北欧の厳しくも美しい自然を想起させる特有の哀愁が美しく調和した楽曲に仕上がっています。

楽曲の軸となるのは、彼の代名詞であるシルキーで透明感あふれるファルセット・ボイスと、優しく爪弾かれるアコースティック・ギターの音色です。無駄な装飾を削ぎ落としたオーガニックな響きが、聴く者を静謐でドリーミーな世界へと誘い、どこかノスタルジックで深い余韻を残すエモーショナルな一曲となっています。


ソロ活動の枠を超え、2人だけの演奏で紡いだ歪で美しいハーモニー――ヘイリー・ブレイズとサム・リンチの新デュオが2026年晩夏に放つ、純粋で切実なデビューアルバム

バンクーバーを拠点に活躍するシンガーソングライター、ヘイリー・ブレイズ(Haley Blais)とサム・リンチ(Sam Lynch)によるインディー・デュオ「True Mountain Laurel」。彼らのシングル「Angel So Bad」は、2人がアルバムを最も象徴する楽曲として息を合わせて名前を挙げる、本作の核となる切実で鋭いナンバーです。お互いのソロ活動で培った瑞々しい感性が融合したこの曲は、完璧さに縛られない自由な歌声と、2人の声が重なることで生まれる唯一無二の美しいハーモニーが最大の魅力となっています。

彼らのデビューアルバム(セルフタイトルとなる『True Mountain Laurel』を予定)は、2026年の晩夏にリリースが計画されています。収録される全7曲のなかには、胸を打つ「East of Anything, Sunny」や、心に深く残る「Bury Me Not」などが含まれており、デュオ名の由来となった「グレープソーダのような香りがする木」のように、親しみやすくもどこか癖になる独特の世界観が構築されています。

このプロジェクトとアルバム制作は、2人がこれまでのソロ活動の枠を飛び出し、あえて「自分たちだけでできる限りの楽器を演奏する」という挑戦から生まれました。ドラムやハルモニウム(リードオルガン)などを自ら演奏し、完璧さよりも「2人で作り上げるプロセス」を純粋に楽しんだことで、彼らの音楽に新たな活力が注ぎ込まれています。来年以降に予定されているそれぞれのソロ活動を再び燃え上がらせる、エネルギッシュで誇り高き一作に仕上がっています。