シカゴのインプロヴィゼーション・トリオであるBlack Duck(Douglas McCombs、Bill MacKay、Charles Rumback)と、バスク出身の称賛高きミュージシャン、Elena Setienによるコラボレーション・シングルおよびセルフタイトルのデビュー・アルバムが誕生しました。本作は、TortoiseやBrokebackなどの活動で知られるトリオの柔軟な演奏力と、Steve GunnやMary Lattimoreらと共演してきたElena Setienの即興スキルが見事に融合した作品です。即興と作曲の境界線で行われる彼らの緻密な音の対話は、すべての細かなジェスチャーに重みを持たせ、洗練された音楽の万華鏡(メナジェリー)を生み出しています。
本作の核となっているのは、2025年初頭にスペインでのツアー中、お互いのセットに飛び入り参加し合う中で生まれた圧倒的なライブ・ケミストリーと瑞々しさです。その新鮮さをそのままスタジオに持ち込み、わずか数時間の熱気あるリハーサルの後、シカゴのスタジオ「Palisade」にてエンジニアのNick Brosteと共にレコーディングが行われました。長年メンバーと信頼関係のあるNick Brosteの手腕と、巧みに重ねられたオーヴァーダブによって、楽曲はさらなる深みを獲得。スタジオ内の張り詰めたエレクトリックなエネルギーと、豪華でディテール豊かなアレンジメントが見事なバランスで共存しています。
アルバムでは、各メンバーの際立つ個性が光る楽曲と、全員の共同制作による冒険的な楽曲が美しく調和しています。Elena Setienの卓越したソングクラフトが光るシングル「Land of the Many Eyes」では、Douglas McCombsのベースによるしなやかな対旋律が楽曲を支え、Bill MacKayの推進力あるギターやCharles Rumbackの遊び心あふれるドラムも随所で存在感を放ちます。さらに「I am on the Other Side」などの完全な共作では、4人が一体となって新たな音を掘り起こす喜びが表現されており、それぞれの巨匠としての手腕が1つのユニットとして結実した、唯一無二の傑作アルバムに仕上がっています。
