30年のキャリアを経て到達した未踏の地:豪華ゲストと共にセルフプロデュースで彫琢した、Beth Orton流シネマティック・フォークの極致

30年のキャリアを経て到達した未踏の地:豪華ゲストと共にセルフプロデュースで彫琢した、Beth Orton流シネマティック・フォークの極致

Beth Ortonが、6月26日にPartisan Recordsからリリースされるセルフプロデュースのニューアルバム『The Ground Above』を発表しました。本作にはNick Hakim、Tom Skinner、Shahzad Ismaily、Sam Besteといった多彩な面々が参加しており、彼女自身が「恐怖による停滞から抜け出すための祝福」と語る通り、自身の創造性をさらに押し広げた一作となっています。3月に公開されたタイトル曲に続き、ドリーミーなフルートとトランペットがDestroyerの『Kaputt』を彷彿とさせる新曲「Waiting」も披露されました。

キャリア30年を超える彼女を「宇宙からのアンテナ」と表現するように、本作は極めてダイレクトで感情的な恐れを知らない音楽性に満ちています。囁きから叫びまでを自在に操る歌声は、潜在意識の表出と普遍的なソングライティングの間を縦横無尽に行き来します。アルバム全体を通して、生存と再生、母親としてのアイデンティティ、政治的不安、そして愛や芸術、この世界に留まり続けるという意志が力強く描き出されています。

批評的な成功を収めた2022年の『Weather Alive』と同様、本作も初期のライブレコーディングが持つ集団的な精神を大切にしながら、1年以上の歳月をかけて緻密に彫琢されました。Chris VatalaroやTom Herbertなど信頼の厚いミュージシャンたちと共に、Ortonはプロデューサーおよびソングライターとして新たな頂点に到達しています。生々しく身体的な響きを伴った本作は、彼女の芸術的進化を象徴する重要なマイルストーンとなるでしょう。