Bart – “Once Was”

トロントを拠点とするスタジオの魔術師、Christopher Shannon(クリストファー・シャノン)と Nathan Vanderwielen(ネイサン・ヴァンダーウィーレン)が率いるバンド Bartは、過去1年間にわたり、2019年に絶賛された ‘Today, Tomorrow, and the Next Day’ のサウンドに続く、洗練されたポップなシングルを次々と静かにリリースしてきました。最新作の “Once Was” では、デュオはコラボレーターの Jason Bhattacharya(ドラムス)、Jay McCarrol(ストリングス)、Eliza Niemi(チェロ)、Patrick Lefler(ボーカル)を招き、変化と時間の経過に対するエレガントな頌歌を作り上げています。

ネイサンは、この曲が生まれた経緯をこう語ります。

「木工作業中の事故で右手の指の一部を切断した後、”Once Was” を書きました。この曲は、まだ治っていない手の部分を使わずに、ピアノで弾けるだけ弾いたことから生まれました。歌詞の内容は、元に戻せない身体的変化を経験し、人生には時々起こることを受け入れ、最終的には適応していくことを表しています。この曲は、何度かレコーディングを試みましたが、現在のスタジオであるAytcheで本格的にレコーディングすることになりました。クリスとジェイソンがベッドトラックをライブでカットし、ジェイ・マッカロールにストリングスのアレンジを依頼して、この曲のストーリーを語ることになりました」

クラシックなメロディックポップと現代的なプロダクションを融合させた Bartは、彼らがなぜ需要の高いコラボレーターであり続けているのか、そして “Once Was” が、すぐに親しみを感じながらも、全く新しい感覚を持っていることを示しています。

かつての私は決してなれない

かつてあったものはゆっくりと消えていった
信仰があれば簡単だと言われますが
神に祈り、死の感情を待つ

かつての私は決して存在し得ない

神に祈り、死の動きを待つ
信仰があれば簡単だと言われたが

時が変われば
時が経てば物事は変わる

空間と時間はゆっくりとさまよう
目を覚ますと潮が満ちてくる
流れ出る火、吐き出される炎
平和と時間が私を通る

時間は変化する
時が変われば物事も変わる