ここへ来てアメリカ産に熱心で、新しいアーティストやバンドを獲得しておりますが、レーベルにとって重要な存在になっていくであろうローファイシンガー加入第1弾作。前作が、同じイギリスレーベルから改めて出ていたのにも関わらずの移籍なので、獲得への本気度が伝わってきます。
基本的に前作からの延長にある様な感じで、加えて彼の世界観を凝縮させたような作りになっている。まずは彼の音楽を広く伝える事が大切なのだろうから、手短かな構成も含めて正しい戦略だと思います。ただ、前作ほどのドキドキは体験出来そうにない。
全ての曲においてAlex Gの全てを表現している様な感じで、似たような曲が並んでる印象を受ける。時には壊れてしまいそうな曲などが存在し、感情の浮き沈みがあった前作のような感じではない。自分が前の作品を聴き過ぎて彼の音楽に慣れてしまっているだけなのかな。たまに今までに無かったような、意図が分からないジャズな曲等にこの人の自由さを感じて面白いけど、でも、まぁ、今回のところはこんな感じで十分でしょう。勝負所はまだ先です。