ヴィンテージな温もりと現代的なハイファイさの融合。伝説的スタジオでテープを回し、伝統的ルート・ミュージックの真髄を射抜いた至高のフォーク・ロック

ヴィンテージな温もりと現代的なハイファイさの融合。伝説的スタジオでテープを回し、伝統的ルート・ミュージックの真髄を射抜いた至高のフォーク・ロック

Alex Amenが、6月12日にATO Recordsから待漫のフルレングス・デビューアルバム『Sun of Amen』をリリースします。18歳でテキサスの故郷を離れて以来、カリフォルニアの歴史的なコミューン、ハリウッドのトレーラーハウス、ワシントン州の離島での隠遁生活、さらには車上生活をしながらのロッククライミングや自ら修復したヨットでの航海など、放浪の旅を続けてきた彼。その類まれな経験は、2025年のPitchfork LondonやNewport Folk Festivalといった主要フェスへの出演を経て、瑞々しくも時代を超越したインディー・フォーク・サウンドへと結実しました。

本作は、幼少期にロッキー山脈を背に聴いたJohn Denverや、後に傾倒したNeil Youngの系譜を感じさせつつ、安易なノスタルジーを排した極めて高精細な響きを湛えています。プロデューサーにJonny Bellを迎え、L.A.の伝説的なValentine Recording Studiosなどで録音。録音中にテープマシンが発火するほどのヴィンテージ機材を駆使しながらも、Joni Mitchellの『Blue』が持つような、現代的で透明感のある「ハイファイな質感」を追求しました。11曲の物語の中には、西海岸での愛と喪失を描いた先行シングル「Diamonds」や、離島での孤独を見つめた「Cabin By The Sea」などが収録されています。

音楽と自然をパラレルな活力源とする彼は、現在ニューヨークのブルックリンのフォークシーンに身を置きながら、ヨセミテでのクライミングや航海を続けています。「心を開いて生きれば、人生が歌を連れてきてくれる」と語る通り、本作にはJohn MartynやElliott Smithを彷彿とさせる繊細なソングライティングと、豊かな精神性が宿っています。ピアノ、ギター、そして伝統的なルート・ミュージックの習得に打ち込んだ「修行時代」を経て辿り着いた、静かな驚きと美しさに満ちたこのアルバムは、現代のインディー・ロック・シーンに深い足跡を残すことでしょう。