Tomasz Bednarczyk – Windy Weather Always Makes Me Think Of You

2009年のデビュー作 ‘Let’s Make Better Mistakes Tomorrow’ （12k1055、2009年）と、それに続くオーストラリアの Room40からのリリースを経て、Tomasz Bednarczykが待望の12K復帰を果たしました。’Windy Weather Always Makes Me Think Of You’ では、Bednarczykが過去10年間にスマートフォンのディクタフォンとソニーのフィールドレコーダーで音を集め、その録音を新しい多層的なハーモニーに変化させることを目標としている。フィールドレコーディングは、世界中を旅して録音したもので、もともとは、重層的な環境音が織り成すメロディで構成されていました。

音を集め、重ねた後、それらをひとつの音やサンプルに分解していく作業です。その短い断片だけで、全く新しいハーモニーを構築するという、アルバム全体のコンセプトの基礎となったものです。

このアルバムのサウンドは、ミニマリズムと音楽的アンビエンスを基調としており、楽曲全体の構造の微小な変化が主役となっています。しかし、このアルバムには、パワフルで広がりのある構造的な密度があります。12Kの繊細な音はそこにあるが、それ自体が何層にも重なって埋もれており、Bednarczykの自然界の広大な力を呼び起こさせる。