Stephen Bailey – G​.​G. Ryder

ARTIST : Stephen Bailey
TITLE : G​.​G. Ryder
LABEL : Third Eye Stimuli Records
RELEASE : 11/25/2022
GENRE : folk, indiefolk, rock
LOCATION : Perth, Australia

TRACKLISTING :
1.The Wind
2.Gather
3.Susie & The Babe
4.Bar Kraut
5.Ripley
6.The Holder
7.G.G. Ryder
8.In Out
9.Walker St.

西オーストラリア州パース出身のは、サイケデリック・ロック、フォーク、コズミック・カントリー、トロピカリア、インディー・ロックなどを横断する、時代を超えたソングライティングを持つフォーク・ロック・アーティストである。謎めいたオーストラリアのサイケ・ロック・アウトフィット、マウント・マウンテンのリード・ヴォーカル兼キー・プレイヤーとして多くの人に知られているBaileyだが、2017年から自身のソロ活動を謙虚に模索し、’Silo’(2017)、’9’(2019)、’Tunnel’(2021)の3枚のアルバムを発表している。

G​.​G. Ryderは、1960年代から70年代のフォーク、ブルース、コズミック・カントリーのバンドを厳しく聴いた結果であり、Bobby Charles, J.J Cale, The Flying Burrito Brothers, Crosby, Still & Nash, George Harrison, Simon & Garfunkelは、ベイリーの影響を受けた数少ないアーティストにほかならない。このアルバムでは、スティーブン・ベイリーがそれぞれの楽器を、それぞれの音色と演奏スタイルで演奏しているかのようにアプローチし、楽曲にライブバンドのような雰囲気を与えている。また、スライドギターやフルートを巧みに使い、楽曲にまとまりを持たせている。

G.G. Ryderは、2022年2月にパースにあるのホームスタジオでレコーディングされた。ソロ・レコーディング・アーティストであるベイリーは、ギター、キーボード、ドラムのループをテーマに曲を書き、ボーカルや他の楽器を何層にも重ねていくことが多い。多くのアーティストがこのアプローチに制限を感じるが、ベイリーは明らかにその制限の中で成功を収めている。「このアルバムのプロセスは曲によって異なるが、私にとって最も一般的な出発点はドラムかパーカッションだ」とスティーブンは言う。「それからギターとヴォーカルを加えて、その周りに他のものを織り交ぜようとするんだ。自分でレコーディングするのは2回目だけど、その過程でいろいろと学んだよ。このアルバムでは、友人のクリス・フォスターがピアノを弾いた1曲「G.G Ryder」を除いて、すべての楽器を演奏したんだ。

G.G.Ryderの歌詞は、時間と経験を重ねることでより理解できる人生のシンプルな事柄について書かれており、また愛と喪失、そして人々を結びつけることについても書かれている。このアルバムについてStephenは、「今振り返ると、”自然”に触れている曲が結構あるんだ」と語っています。パートナーや犬と一緒に丘陵地帯を散歩することは、ここ数年、僕の人生の大きな部分を占めているんだ」。The Holder’や’The Wind’などのフォーク調の曲は、いずれもスティーブン・ベイリーが自然を敬い、シンプルな生活を愛していることを強調している。一方、’Susie & The Babe’や’G.G. Ryder’などカントリーやブルースの曲では1960年代の西部劇からそのまま持ってきたようなストーリーが語られている。Bar Kraut’はインストゥルメンタル・ジャムで、キング・ギザードの催眠術のようなグルーヴを持ちながら、スティーブン独自のフレーバーを持っている。In Out’はベイリーの新しいカントリー・ロック・サウンドを象徴しており、彼はこの曲について「この惑星で得られる時間は短く、小さな芸術作品を残すことがいかに特別であるか」を語っている。