Squirrel Flower – Planet (i)

ボストンを拠点にするシンガーソングライター Ella O’Connor Williams によるインディロック・プロジェクト Squirrel Flower が、Polyvinyl Records から新作アルバム ‘Planet (i)’ をリリース。

‘Planet (i)’ は、2020年の ‘I Was Born Swimming’ に続く作品で、MOJOでは「2020年で最も魅力的な新人アーティストの一人」と評され、The Observer では「One To Watch」に選ばれています。’Planet (i)’ は、完全に Williams が作り出した未来世界です。地球を離れた後、人々が必然的に移住し、破壊していく新しい惑星の名前であり、彼女の音楽の中で想像される宇宙の名前でもあるのです。このアルバムは、想像できる限りのあらゆる形の災害へのラブレターであり、これらの曲は破滅する惑星を完全に受け入れています。’Planet (i)’ は、彼女の確固たるビジョンに裏付けられ、彼女の燃える彗星のような声に後押しされた、避難所であり、自己治癒の行為であり、Squirrel Flower の内と外の世界を反映した音楽でもある。

‘Planet (i)’ の曲のほとんどは、COVID-19のパンデミックが起こる前に Williams が書いたものだが、そのDNAには災難が大きく刻み込まれています。若い頃に多くのスポーツをしていたことで頭に傷がつきやすく、Williams は2019年から2020年にかけて3回の脳震盪を起こした。自身の治癒過程におけるワールドツアーの混乱の中で、彼女は身体的・個人的な破滅感と、生涯にわたって抱いてきた嵐や洪水、深海に押し流されることへの恐怖感との間に糸を織り始めた。

「災難への恐怖を克服するためには、災難を体現し、見詰めなければなりませんでした」とWilliams は言います。この崩壊と治癒の旅が ‘Planet (i)’ の生命線である。隔離された後、Williams は自分の部屋でデモを作り始め、30以上のストックを集めました。プロデューサーのAli Chant (PJ Harvey, Perfume Genius) との国際電話で芸術的なシンクロニシティを感じ、新たなCOVID抗体を得た Williams は、2020年の秋にイギリスのブリストルに飛び、Chant のスタジオ The Playpen で ‘Planet (i)’ をレコーディングしました。

「私たちはクリエイティブな言語を共有していたので、レコーディングのプロセスは、私のデモのプロセスと同じように、とても彫刻的なものでした。フルバンドでのライブレコーディングではなく、実験とリスクを冒しながら、何層にもわたってこのレコードを作り上げていきました」

Williams と Chant がほとんどの楽器を演奏する一方で、ブリストルのドラマーである Matt Brown と Portishead の Adrian Utley もセッションに参加しました。また、Chant がバックアップボーカルのアイデアを提案したところ、それまで自分のヴォーカルだけで勝負していた Williams は、友人や家族にヴォーカルと楽器を遠隔操作で参加させることに熱心に取り組みました。Tenci の Jess Shoman, Tomberlin, Katy J. Pearson, Jemima Coulter, Brooke Bentham、そして兄弟の Nate と Jameson Williams、そして父親の Jesse もです。’Planet (i)’ に収録されている曲は、Squirrel Flower が人生の中で出会った人々、共同作業者、聴衆、祖先、そして彼女の芸術に影響を与え続けている芸術家の系譜とのつながりを表す楽器です。このアルバムの中心にあるのは、大災害に直面しても、つながりと癒しを主張することです。自己治癒力と成長力に自信を持ち、明るく妥協のないビジョンを示しています。目の前の、あるいは自分の中の災害がどのようなものであっても、そしてそれに対応するために彼女がどのように姿を変えようとも、Squirrel Flower は常に自分自身の世界であり、炎とパンクしたタイヤで道を飛んでいくスペースロックであり続けるのです。