So Sner – Reime

ウィーンからブリュッセルの音楽界で、バスクラリネットの人気が衰えないのは、どう説明したらいいのだろう。おそらくその周波数帯は、「低音」が主にリズムの衝動や音楽のまさに土台のために確保されているポピュラー音楽の慣習に代わるものを明確に示しているからだろう。ウィーンのバス・クラリネット奏者、Susanna Gartmayer8スザンナ・ガルトマイヤー)の演奏は、決してこれだけにとどまるものではなく、むしろ音の世界全体をスカットしている。ミニマルなリズムと繊細な宇宙への探究心を持つ Stefan Schneider(シュテファン・シュナイダー)ほど、ふさわしいコラボレーターはいないだろう。

シュナイダーとガートマイヤーは共にプロジェクト「So Sner」を結成しており、その存在は2015年にデュッセルドルフで開催された「近似性フェスティバル」でのコンサートに起因している。ガートマイヤーのバスクラリネットのポリフォニーに感銘を受けたシュナイダーは、すぐにコラボレーションを提案した。同年、クラフトワークの旧クリングクラング・スタジオでアルバム『Reime』の録音を開始したが、このスタジオは2015年、単にElektro Müllerというワークスペースとコンサート会場になった。第2部は2020年夏、デュッセルドルフ・カイザーヴェルトのシュタムハウス教会で録音され、その内部の木製のパネルが有機的な音響を促進した。

スザンナ・ガートマイヤーは、2000年代初頭から実験的ロック音楽、即興、マルチメディア・サウンド・パフォーマンスの間の様々な領域で音楽家、作曲家として活動しており、2020年に Christof Kurzmann(クリストフ・クルツマン)とのアルバム ‘Smaller Sad’ と Brigitta Bödenauer(ブリギッタ・ベーデナウアー)との ‘Black Burst Sound Generator’ をリリースしています。デュッセルドルフを拠点とする音楽家・プロデューサーのシュテファン・シュナイダーは、ソロ・プロジェクト Mapstationに加え、Sofia Jernberg(ソフィア・イェルンベルク)、クラウトロックのパイオニア、Hans-Joachim Roedelius(ハンス＝ヨアヒム・ローデリウス)、あるいはビジュアル・アーティスト、Katharina Grosse(カタリーナ・グロッセ)らとの数々のコラボレーションで、20年以上にわたり今ここで実験音楽の新しい道を追求し続けている。

ソウル、シンセ、ジャズ、インダストリアル、アヴァンギャルド、ポリリズムが、知的でパンクなアティテュードと融合し、様々な音楽の可能性のスケッチが生まれ、それが今日色づけされているのである。So Snerのように – 最初の一歩から最後の一滴まで。