Silverbacks – Selling Shovels

SilverbacksがGilla BandのDaniel Foxとレコーディングしたニューシングル “Selling Shovels” をリリース。2022年の2ndアルバム『Archive Material』以来のリリース。

ヴォーカルのDaniel O’Kellyは、自然な焦りや病的な好奇心をスタッカートで表現。



彼が説明するように 「この歌詞のアイデアは、僕の癖から生まれたんです。歴史上の人物のウィキペディアのページを読んでいると、興味を失うことが多いので、その人がどうやって死んだのか、その時どんな状況だったのかを知りたくて、『私生活』や『死』のページに飛んでしまうんです。歌詞は、平凡な気晴らしと、かなり恐ろしい戦争のイメージの間で揺れ動いています。”Selling Shovels”は、”ゴールドラッシュの時にシャベルを売っていた”という意味です」。

肉厚な部分にまっすぐ向かおうとするこの欲望は、Silverbacksのスラッカーに依存したアート・ロックへの無駄のないアプローチと呼応するもので、驚くほど器用な6人組は、一音も無駄にすることなくスタイルを横断することができる。

Pavement、Guided By Voices、Yo La Tengo、Yeah Yeahsといった90年代から00年代のサウンドをアップデートし、2020年代のアングストという特殊なブランドを植え付けたSilverbacksは、舌を巻くような瞬間やシュールな歌詞を突然の明晰さで表現。

“Selling Shovels” で、Silverbacksはこれまでの2枚のアルバムで打ち立てた路線を継続。しかし、これらのアルバムに挟まれ、意図せずして不幸な形成効果をもたらしたパンデミックから少し距離を置いたことで、バンドはよりクリアな空気と、音楽的・個人的な落ち着きから生まれた軽やかなタッチを手に入れた。