ARTIST : quickly, quickly
TITLE : The Long and Short of It
LABEL : Ghostly International
RELEASE : 8/20/2021
GENRE : hiphop, psychedelic, indiepop
LOCATION : Portland, Oregon
TRACKLISTING :
1.Phases (ft. Sharrif Simmons)
2.Come Visit Me
3.Interlude
4.Shee
5.Leave It
6.I Am Close to the River
7.Feel
8.A Conversation
9.Everything is Different (To Me)
10.Wy
11.Otto’s Dance
オレゴン州ポートランドを拠点とするミュージシャン Graham Jonsonは、幼児期にピアノを弾き、小学5年生のときに J Dilla の音楽に出会い、16歳までにシングルを自主リリースするという早いスタートを切りました。2017年に quickly, quickly という名前で初めて登場した彼のプロジェクトは、その後、Soundcloud、YouTube、Reddit などのビート系のコーナーでファンを獲得し、その知名度を高めていきました。初期のトラックの中には、Spotify での再生回数が1,000万回を超えたものもあるほどです。この数字は、Jonson は、インターネット上のDIYサクセスストーリーの奇才ですが、20歳の現在の彼自身の評価によれば、彼は今ようやく本格的になったばかりだそうです。Ghostly International からのデビュー作であるT ‘he Long And Short Of It’ では、Jonson は自分のプロジェクトを本格的なソングライター、ボーカリスト、アレンジャーとして再構築し、ドラムからキー、ギターまでほぼすべてを演奏しています。そのサウンドは、ジャズ、ヒップホップ、R&B、サイケ・ポップにまたがっていますが、全くジャンルにとらわれない方向性を示唆しています。
Jonson は Stones Throw のカタログをよく聴いてますが(彼のお気に入りは Madlib のQuasimoto)、根底にあるのはリズム・ドリブンであり、有機的な楽器編成とバース・コーラス構造という新しいパレットの中で自分の直感を信じています。テンポに気を配りながらトラックが滑ったり跳ねたりすることで、彼のシーンやストーリーテリングの良さが浮き彫りになっています。Jonson のこれまでの作品は、受動的なリスナーに適したものが多く、ベッドルームで制作されたビートミュージックのように、主な活動のお供として二次的な有用性と機能を提供するものでした。’The Long and Short of It’ は、そのようなニッチな分野で培われた才能を活かして、より能動的なリスナーを求めるスタイルへと進化したことを示しています。