ARTIST : Pictish Trail
TITLE : Island Family
LABEL : Fire Records
RELEASE : 3/18/2022
GENRE : artpop, newwave, psychedelic
LOCATION : Scotland, UK
TRACKLISTING :
1.Island Family
2.Natural Successor
3.The River It Runs Inside Of Me
4.In The Land Of The Dead
5.It Came Back
6.Thistle
7.Melody Something
8.Nuclear Sunflower Swamp
9.Green Mountain
10.Remote Control
‘Island Family’ は、アイグル島在住のエレクトロ・アコースティック・サイケポップ・ワンダー、Pictish Trail(別名 Johnny Lynch)の5枚目のアルバムです。Fever Ray、The Flaming Lips、Liars、Mercury Rev、Beckなどから影響を受けた、奇妙で予測不可能、辛辣でありながらも深く個人的なこのアルバムは、Pictish Trailのアルカディアに対する対照的な見解であり、自然や環境、誠実さと人工物、逃避と帰属など、時に相反するアイデアや感情に結びついた、田園的なものの中にある幸福感の探求です。このアルバムは、どんなに努力しても、人間は島に留まることはできないということを表しています。
Fire Recordsからリリースされたこのアルバムは、ジョニーのレーベル Lost Mapのサポートを受け、長年のコラボレーターである Rob Jones (The Voluntary Butler Scheme, The Gene Dudley Group)がプロデュースを担当しています。’Island Family’ はタイトル曲で始まり、死と幽霊と絆の歌です。自然の気まぐれに身を委ねるようなこの曲は、不潔なダーティファズの水たまりの中でガチャガチャとしたマシンのドラムビートに牽引され、5分半に渡ってカタルシスをもたらす低音を響かせています。
“In The Land of The Dead” は、8ビットのグリッチコアで、アイランド・パーティーのやり過ぎを反省し、実存的な恐怖と後悔を表現しており、葬式のようなマリアッチ・バンドの伴奏が似合う。続いて壮大な “It Came Back” では、控えめな詩と腕を上げてのファルセット・コーラスに、緊張感と予感に満ちたベース・ドリブンのエレクトロ・ヒップホップ・インストゥルメンタルが加わり、(ネタバレになりますが)脳みそが粉々になるほどのインダストリアル・メタルのメルトダウンが起こります。”Melody Something” は、アルバムの中で最も純粋な瞬間であり、季節のサイクルの中で時間を見失ったり、記憶と現実のギャップをテーマにした、慎重で高揚感のある太陽電池式バラードです。変幻自在のクロージング曲 “Remote Control” は、歪んだボーイバンドのバラードから揚げたファズポップまで、チャンネルを飛び越えてキャビンフィーバーの夢を表現しています。