Pacino – Sedm Světů

Pacinoによる久々の2ndアルバム。’Sedm Světů’ (Seven Worlds)は、デビュー・アルバム ‘Půl Litru Země’ （2017年）にかなり直接的に続く作品である。あれから5年が経ち、間違いなく Pacinoは自信を持ち、ソロの演奏もうまくなったが、精神的にはまだ Husker Düや Mission of Burma系の80年代の独立系パワーロックのレガシーから撤退したままだ。9曲のパンチの効いたストレートな曲、素晴らしい歌詞、そして圧倒的なエネルギーとボリューム。ただ一つ違うのは、この3人はもうフレッシュ・サンデーには見えないということだ。しかし、生々しさと激しさにおいて、彼らのデビュー作と本作を比較すると、勝者はいない。L’Pointの Auqila Bert、Gnuの Srdce v kusech zvuky、John Ballとの Vas Szuszanne split、Thema Elvenの Choose Your Beastなど、チェコの生パワーの名盤が好きなら、Sedm Světůは絶対に外さないはずである。