Optic Sink – Lucky Number

メンフィスを拠点とする3人組バンド、Optic Sinkの3rdアルバム『Lucky Number』は、ポストパンクとダンスミュージックを融合させた独自のサウンドをさらに洗練・拡張した作品です。表層や影、そして自己欺瞞を鋭く感動的に探求しています。

バンドの中心人物であるNatalie Hoffmann（NOTS）は、作詞家としてその才能をいかんなく発揮しています。これまでの作品でも現代生活の隠された浅薄さを描いてきましたが、本作では歪んだ鏡のような描写に、痛ましいほどの切望と真実の断片が加わっています。サウンドもそれに呼応しており、ドラムのBauermeisterによる疾走感あふれるグルーヴとタイトなアレンジの下に、Keith Cooperによる卓越したアグレッシブなギターとベースが隠された複雑さを生み出しています。

「Unreachable / untouchable space / glass tower / a fragile face / when you’re here / where do you go?（届かない／触れられない空間／ガラスタワー／脆い顔／あなたがここにいるとき／どこへ行くの？）」と、Hoffmannは邪悪で夜行性なファンクナンバー「Construction」で歌います。Depeche ModeやNew Order、A Certain Ratioといったバンドの持つ硬質で美しいサウンドに匹敵するバンドは少ないですが、Optic Sinkはそれに彼ら自身の悲しくも鋭い知恵を加えて、それ以上のものを作り出しています。

Sweeping PromisesのCaufield Schnugがプロデュースと録音を担当した『Lucky Number』は、Feel It Recordsから2025年秋にリリースされます。