ARTIST : Olivia Kaplan
TITLE : Tonight Turns to Nothing
LABEL : Topshelf Records
RELEASE : 6/25/2021
GENRE : indierock, indiefolk, ssw
LOCATION : Los Angeles, California
TRACKLISTING :
1.Spill
2.Wrong
3.Seen by You
4.Long Con
5.Ghosts
6.Dream Possession
7.Silver in the Dark
8.Still Strangers
9.Talking to the Dead
10.Watercolor Lover
11.Temporary Thing
12.Wrong
Olivia Kaplan のデビューアルバム ‘Tonight Turns to Nothing’ は、11曲の印象的で多彩な曲で構成されており、尖ったバラード調のスローバーンとカタルシスのあるインディーポップのグルーヴの間を優雅に行き来します。このデビューアルバムでは、シンガーソングライターである彼女が、大胆な観察力、軽妙さ、そしてウィットを駆使して、現代の親密さの課題を探求しています。
Kaplan の音楽を支えているのは、彼女の豊かでスモーキーな声であることは言うまでもありませんが、彼女の曲は、インスピレーションに満ちたプロダクションの選択、繊細なアレンジ、そして、ドラマーのJorge Balbi(Sharon Van Etten)、Alex Fischel(Spoon)、Buck Meek(Big Thief)、プロデューサーの Adam Gunther、Topshelfのレーベルメイトである Gregory Uhlmann など、これらの人々の音楽性によって高められています。
Kaplanは、果てしない荒廃と不条理の中を踏ん張ってきた世代に向けて、冷静な自己認識を持って執筆しています。アルバムのリードシングルである “Wrong” は、友人や他の人々が最善を尽くすことに捧げられた、包括的な感情への叙情詩です。
この疎外感と不安感をさらに発展させた “Seen by You” や “Still Strangers” などの曲は、スタイルは異なるものの、その明快さと落ち着きでまとまっています。前者はソーシャル・メディア上でテンプレート化された私たちの存在を嘆き、後者は見せかけの親密さを表現した落ち着いたバラードです。
このカラフルで詳細なストーリーテリングが、Olivia Kaplanの鋭い視点を示す説得力のある包括的なドキュメントである ‘Tonight Turns to Nothing’ の広範な曲作りを支えています。テーマにふさわしい重厚さで歌い、演奏された Kaplan のアルバムは、作者の心と魂のすべてを完全かつ率直に表しています。