ARTIST : Night Crickets
TITLE : A Free Society
LABEL : Omnivore Recordings
RELEASE : 1/28/2022
GENRE : rock
LOCATION :
TRACKLISTING :
1.Black Leather On The Inside
2.Candlestick Park
3.Amanda’s Mantra
4.A Free Society
5.Roman À Clef
6.Soul Wave
7.Little Did I
8.Sloe Song
9.The Unreliable Narrator
10.Down Below
11.Return To The Garden Of Allah
12.Sacred Monster
13.I Want My Night Crickets!
オルタナティブ・ミュージックの歴史において、象徴的で基盤となるバンドといえば、 Bauhaus, Love And Rockets, Violent Femmesなどが挙げられるだろう。サンフランシスコ生まれのアーティスト、Darwin Meiners(ダーウィン・マイナーズ)は、この3つすべてのファンだった。13年前に偶然出会った David J(Bauhaus, Love & Rockets)と親交を深め、Darwinはバンドメイトになっただけでなく、David Jのマネージャーにもなりました。Victor DeLorenzo(ヴィクター・デロレンゾ)とメールで連絡を取り合った後、ダーウィンは2013年のフェムスのコーチェラ公演の後、Violent Femmesのドラマーと出会った。その後すぐに、3人はDarwinの2014年リリース作品『Souvenir』でコラボレーションを行った。
パンデミックに見舞われ、ロックダウンの時間を占める新しいプロジェクトを探していたダーウィンは、ヴィクターに話を持ちかけ、ヴィクターは熱心に進めてくれ、デヴィッドも参加するよう提案した。この3人の間に築かれた音楽的な信頼関係はすぐに築かれ、ナイトクリケッツが誕生した。数週間のうちに、彼らの間でグローバルなプロセスが開始され、その録音は最終的にアルバム『A Free Society』を形成することになった。これは、音楽ファンにとって夢のようなことだと言っても、まったく間違いではないだろう。
(バンド名の由来は、メンバー3人のZoomミーティングの1つである。様々な音楽的な緊急課題を取り上げた後、話はやや脱線してデヴィッド・リンチの話題になり、デヴィッド・Jがリンチのサウンドデザイナー、ジョン・ネフから聞いたという逸話を披露した。リンチは、『マルホランド・ドライブ』に収録するために、夜に鳴くコオロギのフィールドレコーディングをネフに依頼した。ネフがテープを聴かせると、監督はすぐに、昆虫が明るいときに出す音で、夜間の鳴き声とは少し違うらしいということがわかった。「これは昼のコオロギだ。夜のコオロギが欲しいんだ!” ビクター、ダーウィン、デビッドの3人は互いに納得した表情を浮かべ、このプロジェクトに名前がついたことに即座に納得したのだった!(笑)
ナイト・クリケッツの言葉を借りれば
Night Cricketsは、ロックダウンの日々とその後に行われる長距離グルーヴ・アフェアである。ロサンゼルスからミルウォーキーまで、ロンドンからサンフランシスコ湾まで、オーディオファイルを共有し、キャンドルスティックパークの幽霊が霧の中で揺れ、悪魔がピーター・ラフナーのドアをノックし、アマンダ・ゴーマンが新しいミレニアムの夜明けへのインスピレーションの言葉を呼び起こす。
David J、Victor DeLorenzo、Darwinの3人は、パンデミックによってそれぞれの土地に取り残されながらも、粘り強さとコラボレーションと創造への熱い思いによって、時代の制約を超え、過去、現在、未来から想像した輝かしい「gesamtkunstwerk」をまとめ上げているのである。
世界に火をつけ、太陽が沈むとき、夜鳴き虫が鳴く。