Murder By Death – Spell​/​Bound

ARTIST : Murder By Death
TITLE : Spell​/​Bound
LABEL : Wax Bodega
RELEASE : 7/29/2022
GENRE : indierock, rock
LOCATION : Louisville, Kentucky

TRACKLISTING :
1.Get Up
2.Never Be
3.Everything Must Rest
4.Sandy
5.Riders
6.Incantation
7.When
8.I’ll Go
9.Strange Song

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は決してマンネリ化するようなバンドではない。20年以上もの間、このバンドはパンクロック、インディーフォーク、そしてダークなサザン・ゴシックサウンドに翻弄されてきたのである。だから、最新作 ‘Spell/Bound’ で、彼らが再びサウンドの幅を広げたとしても、驚くにはあたらないだろう。今回は、これまでで最も大きなサウンドの広がりで、ホールドラム、深いチェロ、そして渦巻くギターが織り成す、巨大で広がりのあるムーディーなサウンドスケープを創り上げている。この賭けは見事に成功し、2012年の ‘Bitter Drink, Bitter Moon’ 以来、彼らの最強のアルバムのひとつとなった、心にしみるほど美しいレコードを作り上げた。

9作目となる本作は、2020年のアルバム同様、Kickstarterで自己資金を調達して制作された。9つのトラックを通して、彼らは喪失感と不確かさ、そして時折垣間見える楽観主義を呼び起こす、深い感動を与えるサウンドトラックを創り出した。フロントマンのAdam Turlaは、彼らのアルバムを一連の小説のようだと言っている。それぞれは異なるが、それでも共通の核に縛られている。

‘Spell/Bound’ もその例に漏れない。彼が2018年の ‘The Other Shore’ を「西部劇のスペースオペラ」と表現したように、本作はサザン・ゴシック・デザート・カントリーのレコードのように聴こえるのだ。オープニングの “Get Up “は、ここで最も親しみやすい曲のひとつで、曲ごとにますます実験的になっていくレコードへと優しく導いてくれるが、その価値は十分にある。 例えば、”All Go” は古いハンク・ウィリアムスの曲のようですが、トゥーラの独特の落ち着いたボーカルによって、彼の歌う歌詞のすべてが温かくコーティングされ、さらに魅力的になっています。

9曲目、最終曲の “Strange Song” はとても美しい。このバンドはスローテンポの曲を書くのが得意で、音楽的に退屈になったり、作為的になったりすることなく、深い影響を与えることができる。このアルバムは別の方向への一歩かもしれないが、バンドの長年のファンを満足させるだけでなく、より多くの人々をこのテントに呼び込むことができるはずだ。