Miryam Solomon – Romance EP

声には個性がありますが、その中でも際立っているものがあります。音色にしても、言い回しや話し方にしても、ある声に心を奪われ、肌で感じることがあります。Miryam Solomon(ミリヤム・ソロモン)はその一人です。スウェーデンとエリトリアを経て、ロンドンを拠点に活動する彼女の作品は、リズム、ボーカルの相互作用、ストーリーテリングへの愛に支えられており、Jamie Cullum や Moses Boydなどにも支持されています。

南ロンドンのレーベル Albert’s FavouritesからリリースされたデビューEP ‘Romance’ は、ストーリーテリングを音で表現したもので、美しく、遊び心があり、興味をそそられるような、生き生きとしたイメージの世界を描いています。

予期せぬ変化や音、連動するリズムや声が、さまざまな雰囲気や色の旅を織り成し、物語が展開するシーンを作り出しています。Ben Marのプロダクションに代表されるように、それぞれの要素の尊厳を持って作業することで、そのシンプルさには魔法と誠実さがあります。繰り返されるリズムやフレーズは、聴くたびに新しい意味を持ちますが、常にソロモンの声に導かれ、親密さと複雑さを提供してくれます。

彼女自身の言葉です。

「’Romance’ は、私の心に残っている小さなことへの歌です。数年前、サンプリングについての会話を聞いていたのですが、曲の中で自分の心に響く何かを聞くことの素晴らしさについて話していました。尊敬と不思議の念を抱きつつ、新しい可能性を考えさせるアイデアでした。

この感覚を大切にして、一見するとささやかなアイデアや参考資料、夢や物語をつなぎ合わせて、私が世界をどのように理解しているかを示すポータルにしたいと思いました」