ARTIST : Miracle
TITLE : The Living Likeness Of My Electric Daemon
LABEL : Relapse Records
RELEASE : 6/26/2026
GENRE : dreampop, electropop, experimentalpop
LOCATION : UK
TRACKLISTING :
1. Ambrosia
2. Consolamentum Day
3. Fluid Window
4. PVC Vest
5. Eternalize
6. The Charnel Pit
7. Time is the Fire
8. The Eye
9. The Cross
10. Cities of the Interior
2019年から2025年にかけてロンドンとニューヨークで執筆・録音された『The Living Likeness Of My Electric Daemon』は、Steve Moore と Daniel O’Sullivan によるデュオ、MIRACLE の最も純化され、妥協のない姿を捉えています。
Steve Moore がミックスを、James Plotkin がマスタリングを手がけた本作は、幻影と具現、恍惚と消滅、献身と支配、そして古代とアルゴリズムの間を航行する10部構成の連作歌曲として展開されます。「エレクトリック・デーモン(電気的な守護霊)」とは、内なる親密な存在であると同時に、外部化された知性でもあります。それは機械の中の魂であり、魂の中の機械です。このアルバムは、テクノロジーが知性を持つかどうかではなく、私たちがその「生ける似姿」になりつつあるのではないかと問いかけます。
ターナー賞ノミネート経験を持つ Mark Titchner が手がけたアルバムのアートワークは、古典的なピエタをサイバネティックに変異させたものです。聖母マリアとイエスは、ジッパーで分断・連結されたゴムのような黒いPVC素材で表現されており、合成的かつテクノロジー的なレンズを通して屈折した献身と肉体の脆弱性を想起させます。
音楽面では、本作は MIRACLE 独自の、献身的なポップ、コスミッシェの推進力、そしてゴシック・ミニマリズムの合成をさらに深めています。Steve Moore が編み上げるアナログとデジタルのシンセサイザーの格子は、鼓動すると同時に腐食していきます。Daniel O’Sullivan の歌声は、呪術的な響きと親密さ、賛美歌のような崇高さと傷ついた脆さの間を行き来します。
「Ambrosia」のような楽曲は、錬金術や細胞のイメージに浸りながら、精神が物質に埋め込まれ、物質が変容を渇望するような献身的なトーンを提示します。「Consolamentum Day」はフランス南部のカタリ派の殲滅を題材にし、中世の迫害を繰り返される心理的出来事として再構築しています。Rose Keeler-Schaffeler(KEEL-HER)をゲスト・ヴォーカルに迎えた「Fluid Window」では、禁断の果実であるリンゴがタッチスクリーンのアイコンへと変貌します。『The Living Likeness Of My Electric Daemon』は、21世紀の「ブラック・ミラー(暗い鏡)」を通して屈折したピュグマリオンとガラテアの神話を呼び起こすのです。
初期のリリースが幽霊の宿るジュークボックスを思わせたのだとすれば、今作『The Living Likeness Of My Electric Daemon』は、メインフレームに直接配線された礼拝堂のような趣を湛えています。





