Milkilo – ABANDON

ARTIST : Milkilo
TITLE : ABANDON
LABEL : Araki Records
RELEASE : 6/11/2021
GENRE : postrock, artrock, electronic
LOCATION : Saint Étienne, France

TRACKLISTING :
1.STRAH
2.QIRMZI
3.KOWLOON
4.WAIVER
5.MATZE
6.OUROBOROS
7.ENTGEHEN
8.JUSQU’ICI
9.JÓIA

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新しい「Looper」と、狭い地下室で「La Jungle」から影響されて、当初は「テクノ」のアルバムを作ろうと思っていたのかと思うと笑えます。面白いことに、いくつかの「キックオンオールタイム」のリズムと「ジャングル」の空想を除けば、この第一印象はあまり残っていないのです。しかし、リハーサルで試されたこれらの最初の試みは、紛れもなくこれらの新しい作品を構築する方法を示しています。

デュオの基本的な要素(壮大なクレッシェンド、リズミカルなブレイク、充実したペダルボード…)は健在ですが、作曲は本当に新しい次元に達しています。ループを多用し、メロディックな側面を仮定し、反復を受け入れることで、約4年前にリリースされたファースト・アルバム ‘ATLAS’ では見られなかったまとまりを手に入れました。’ABANDON’ は、パンク、ポストロック、クラウト、さらにはスラッジなど、様々なスタイルを取り入れたインストゥルメンタル・ノイズ・ロックを展開していますが、アルバムを締めくくる “Jóia” の大きなクライマックスに向けて、1つの大きな作品と考えることができます(レコード盤では無限ループになっています)。

すでに ‘ATLAS’ のレコーディングを担当していたトム・デヘリン(Tom D’Herin)は、プロデューサーとしての役割も完全に担い、2019年10月に始まったプリプロダクションから同行し、構造物の中に両手を突っ込んでエッセンスを得ることができました。’ABANDON’ というタイトルのように、「手放す」「自分を手放す」という多義性を理解すべきだが、楽曲はその両義性を言葉にせずに表現している。ほとんどダンスのようなリズムが混沌とした雰囲気と絡み合い、遊び心があると思っていたメロディーが積み重なると暗くなるのだ。水面がどこにあるのかは、潜ってみないとわからないように。