Meemo Comma – Decimation Of I

ARTIST :
TITLE : Decimation Of I
LABEL :
RELEASE : 10/11/2024
GENRE : ,
LOCATION : UK

TRACKLISTING :
1.They, Spoke
2.The Soldier
3.The Poet
4.P3Alpha Exotoxin
5.From The Sky
6.Signs
7.Spectral Alignment
8.Meditation
9.What Does It Want?
10.Journey To The Sphere
11.Area X
12.The Gift
13.Heavy Metal Offerings
14.As It Is Written

『Decimation Of I』は、ブライトンを拠点に活動するエレクトロニック・ミュージシャン、の5枚目のアルバム。この作品は、アンドレイ・タルコフスキー監督によるロシアのカルト的名作「Stalker(ストーカー)」にもなったStrugatsky兄弟の1971年の小説「Roadside Picnic(ロードサイド・ピクニック)」をベースにしたもの。そのインスピレーションは、地球規模の気候災害を背景に、居住可能な環境が急速に失われつつある一方で、強大な国々が占領し、大量殺戮を行なっているという、この本を読んだことから生まれました。

映画と小説の大まかなストーリーは、異星人の訪問によって変貌した土地を探索する、選ばれた登場人物たちの話。私たちは地球外生命体に会うことはなく、また会うことも重要ではありません。環境そのものがキャラクターとなり、完全に地球的でもエイリアン的でもなく、その両方がブレンドされた超現実的なもの。この土地の再生の中で、登場人物たちはエゴの死と向き合いますが、それは深遠な啓示、つまりエゴの不在の中で自分の真の望みを発見するために必要なステップなのです。

無邪気なフルートで始まる「They, spoke」、幻惑的なエレクトロニカで始まる「The Soldier」、そしてTerry Rileyのようなクラリネットがうねる「The Poet」。P3Alpha Exotoxin」と「Area X」では、バッハのメロディが使われ、Wendy CarlosとEduard Artemyevの70年代のエレクトロニカへの頷きを聴くことができますが、これらの曲はいずれも、リスナーを原始的なノイズの底流に引き込み、その崩壊するメロディは、人類の緩やかな溶解をほのめかし、私たちの理解を超えた深遠な啓示を明らかにします。

Aaron Copland風のフレンチ・ホーン、安らかな木管楽器、空間的なアルペジオ、そして温かみのあるドローン。

『Roadside Picnic』の最後の一文「HAPPINESS FOR EVERYBODY, FREE, AND MAY NO ONE BEEFT BEHIND! 私たちはここから、祖国からのプロパガンダで埋め尽くされてきた自己の完全な消滅を取るか、土地とその住民との戦いの中で自らの自律性を啓示するか。