Matt Baldwin & tp Dutchkiss – Show Invisibles EP

ARTIST : Matt Baldwin & tp Dutchkiss
TITLE : Show Invisibles EP
LABEL : LEAVING RECORDS
RELEASE : 12/7/2023
GENRE : ambient, experimental
LOCATION : Los Angeles, California

TRACKLISTING :
1.Trauma Rehearsal
2.Fungus In Flight
3.Renata
4.Uncovered Gems

スペンサー・ハートリング()と私は、何の計画もなくこのプロジェクトを開始しました。
以前、彼がスタジオで自発的にライブのテープループを作るのを見たことがあります。テープマシンから数フィート離れた場所に置かれたマイクスタンドのシャフトにループを走らせるのです。彼はこのテクノロジーを素早く流暢に操り、明らかにそこに入る信号に基づいていながら、その情報を全く新しい、奇妙で予測不可能な音の体験へと変換する音の世界を創り出すのを見て、驚かされました。

以下のセクションで説明するテープ操作のプロセスは、私がこれまで聞いたこともないような音楽を生み出すことにつながる可能性がある。これには、テープのユニークな音の特性、トランス効果、その他テープマシンを楽器として近づけたときに生じる奇妙な可能性などが含まれる。

私はWiggle Worldのスタジオの床に座り、スペンサーがマルチトラックのループを作成し、それを操作している間、即興でギター・パートを演奏しました(リールを手動でフランジングしたり、サウンドオンサウンドを使用したり、再生速度を変えたり)。私が演奏していると、ループの音が聞こえてきて、それが次に何を演奏するかという私の判断に影響を与え、それがループ・システムに反映されるのです。数週間後、ミキシングと編集のセッションを行い、グラニュラー・シンセサイザーでトリートメントを加えました。

このプロセス全体の指針となるメタファーは、ダム・フリップとイーノのアイデアでした。私たちは自問自答しました。Dumb Fripp & Enoならどうするだろうか?これは私たちを大いに笑わせましたが、同時に、一般的な先行事例よりも貴重で堅苦しくない、拡張性のあるテープ音楽を作るためのアプローチを想像するのに役立つという真の目的もありました。私たちのパンクのバックグラウンドの影響から逃れようとしても無駄だった。それは、実際に何をやっているのか分からないうちに、物事を実験し始める許可を自分に与えることから生まれる、ある種の荒々しさや奇妙さを含んでいたからだ。この本が同じような許可感を与え、自分自身の内なる黄昏の空間を探求する過程で役に立つ標識となることを願っている。
-マット・ボールドウィン、2022年