Marja Ahti – Still Lives

‘Still Lives’ は、フィンランドの作曲家 Marja Ahti（マルヤ・アハティ）が、Hallow Ground（ハロウ・グラウンド）からリリースした2枚の作品に続く、3枚目のソロ・フルレングスです。この作品集は、聴くという行為の限界性についての一連の研究と、音の身体性についての調査とみなすことができます。アハティは、フィールド・レコーディング、アナログ・シンセサイザー、アコースティック・フィードバック、磁気テープ、デジタル・プロセッシングなどを用いて、鮮やかな電子音響環境を作り出しています。アーティストの言葉を借りれば、

「これらの作品は、ある種のヴァニタス絵画と考えることができます。つまり、ありふれたものや典型的なもの、独自の品質を持つ音のセレクションですが、一時的な出来事であることによってのみ存在します。別の角度から見れば、霊場と考えることもできます。それは、互いに特定の関係で組み立てられ、セットされたオブジェクトで、与えられた星座の中でお互いを充電するものです」

マルヤ・アハティ（1981年生まれ）は，フィンランドのトゥルクを拠点に活動する音楽家・作曲家です．スウェーデン出身の彼女は，10年以上にわたってフィンランドの実験音楽シーンに参加し，さまざまな活動を行ってきました．現在は、パートナーとのデュオ　Ahti & Ahti や、アーティスト／オーガナイザー集団「Himera」のメンバーとして活動しています。