Jerome Hill – Flow Mechanics

ARTIST :
TITLE : Flow Mechanics
LABEL :
RELEASE : 3/3/2023
GENRE : , ,
LOCATION : UK

TRACKLISTING :
1.Walk The Plank
2.Don’t Be Afraid
3.The Doctor Will See Now
4.Deafening Lull
5.Brought Up Badly
6.Knob Jitter
7.Stax Had The Funk
8.I Don’t

1990年代からUKレイブ、ブレイクビーツ、テクノなど様々なシーンの最前線で活躍してきたは、その後30年に渡ってバンガ-やブループをドロップしてきた数多くのDJやプロデューサーの中でも、隠れた名手として知られている。Super Rhythm Trax、Don’t、Fat Hop、Hornsey Hardcoreといったレーベルを成功に導き、Matthew Herbert’s Accidental Jr、Exalt Records、I Love Acidといったレーベルからコンスタントにリリースを続けているのだが、その一方で、Hillはあまり騒がれていないような気もする。

1998年にGroove Asylumの片割れとしてプロデュース活動を開始したHillにとって、この「Flow Mechanics」がデビューアルバムとなるのは意外なことだ。そして、その臆面もないアシッドとレイブバンガーのコレクションは、Luke Vibert、DMX Krew、Shelley Parker、Gary Gritnessなど、ここ数年のレーベルのメンバーであるHypercolourに完璧にフィットするものである。このアルバムは、クラブでのプレイを想定して制作されたもので、ジャンルを超えたセットで楽しめる8曲を収録している。

Deafening Lull’や’Knob Jitter’などの刺激的なエレクトロ・カット、’Walk The Plank’などのフロア4つ打ちのアシッド・ストンプ、’Brought Up Badly’の突然変異的なガレージ、ハウス・グルーバー’Stax Had The Funk’ など、「Flow Mechanics」はレイブのサウンドパレットを通して楽しく遊び、サンプルとスキット(LP盤には掲載)でいっぱい、お茶目な雰囲気がリスナーに、あまり真剣に考えない生き生きしたアルバムを提供してくれるだろう。