Hanry – Disruption EP

レンヌを拠点とするポストロック／ポストハードコア集団Hanryの息を呑むような最新作『Disruption EP』。

2022年にデビュー作『Panorama EP』でヨーロッパのシーンに登場したフランスのインストゥルメンタル6人組、Hanryは、アコースティックな暖かさとアンビエント・エレクトロニカの儚い親密さを融合させた高揚感のあるポストロックで、自分たちとは全く異なる存在であることを瞬く間に確立しました。バンド自身がレコーディングし、BruitのClément LibesがミックスしたPanorama EPは、今年12月に開催される伝説的なTrans Musicalesフェスティバルでの壮大なライブ・パフォーマンスでピークを迎え、その模様は全国ネットで放送される予定。

同様に、アメリカの有名ラジオ局KEXPのために録音された息をのむようなライブ・セッションは、ハンリーの国際デビューと、ベルリンのPelagic Recordsとの新たなクリエイティブな関係の始まりとなりました。

『Disruption EP』では、すでに切れ味鋭いサウンドをさらに洗練。柔らかなシンセのリフレインと軽快なトリップホップのグルーヴが、ギターのディストーションと轟音のベースと見事にぶつかり合い、リスナーを音の中に宙吊りにしてしまうような、無力で魅惑的な作品。

傑出したトラックEtherは、この集団の進化し続ける音楽的成熟を示す、心を揺さぶるショーケース。氷のように冷たいモチーフが軽々と重なり合い、繊細な囁きから強大な轟音へとダイナミックに浮き沈みし、やがて言葉を発することなく、暗闇の中へと消えていく……。