ARTIST : Gareth Psaltis
TITLE : In Her Reflection
LABEL : Uncanny Valley
RELEASE : 5/29/2026
GENRE : electronic, breaks, jungle
LOCATION :
TRACKLISTING :
1. These Shadows feat. Billy K
2. A View Across The Sand
3. Rush
4. In Her Reflection
5. Closer On Water Droplets
6. You Sleepwalker
7. Fell Upon
8. Niederbahn
『IN HER REFLECTION』によって、オーストラリア生まれの Gareth Psaltis は新たな章へと歩みを進めます。以前は Barking という名義で音楽をリリースしていたベルリン在住のプロデューサーは、今回、本名名義でこれまでで最もパーソナルな作品を発表し、芸術的かつ感情的な転換を示しています。これはドレスデンを拠点に長年活動を続けるレーベル Uncanny Valley からの彼の初リリースであり、同レーベルにとっても今作は未開拓の領域への挑戦となります。
このアルバムは、彼の初期の作品の基礎にあったアナログ・シンセシス(アナログ合成)から明確に離れ、より断片、あるいはコラージュのようなアプローチへの移行を告げています。無名のジャズやギリシャのフォーク・レコードから抽出されたサンプルが、日常のフィールドレコーディングと絡み合い、ジャングル・リズムやアンビエントの漂流感、さらにはポストパンクに影響を受けたベースライン、ウェイヴ、そしてジャズの構造によって縁取られています。その結果、クラブカルチャーに根ざしながらも、そこから静かに距離を置くような、親密でありながらもオープンエンド(自由な結末)を感じさせる音楽が生まれました。
ここ1〜2年の間に書かれた『IN HER REFLECTION』は、Psaltis の人生における深い変化の時期を映し出しています。ベルリンで暮らすなかでの孤立や不確実性と向き合うなかで、その制作プロセスは妻の妊娠と第一子となる娘の誕生によって形作られ、それらの経験が新たな形の繋がり、地に足のついた感覚、そして帰属意識をもたらしました。これらのテーマはタイトル曲に最も明確に表れており、Psaltis 自身のボーカルが初めて導入され、変容、脆弱さ、そして親密さについて省察しています。
内省とリズムの正確さのバランスを保ちながら、『IN HER REFLECTION』は再発明ではなく洗練であり、繊細さ、記憶、そして感情の共鳴を受け入れ、Gareth Psaltis を Uncanny Valley の独特なカタログのなかに確固たる地位として位置づけています。
全8曲がコヒーレント(一貫した)に響くアルバムを形成しており、レーベルの主宰者の一人である Carl-Johannes Schulze によるユニークなアートワークによって、その世界観が完全に見事なビジュアルとして表現されています。





