Francis Plagne – The Refrain

ARTIST : Francis Plagne
TITLE : The Refrain
LABEL : Black Truffle
RELEASE : 2/18/2022
GENRE : drone, experimental
LOCATION : Melbourne, Australia

TRACKLISTING :
1.Part 1
2.Part 2

メルボルンを拠点に活動するアーティスト、の ‘The Refrain’ をご紹介します。

Plagneの ‘Moss Trumpet’ LP(2018年にPenultimate Pressからリリース)と密接に連携した ‘The Refrain’ の2つのサイドロングトラックは、日常と別世界の音を混ぜ、上昇、後退、オーバーラップさせます。その結果は、文脈や方向性を欠いた一連のシーンに導かれるように感じられる。さらに、その情景を魅力的なものとも不愉快なものとも定義しがたい、その両方が同時に存在することも多い。レコードが進むにつれ、音は再び現れ、見慣れたものをほのめかすように並置される。鏡の回廊のようなものだろうか。

2012年から2020年にかけて録音された素材を用いて2020年に完成したこのレコードは、棚上げされ、未完成で、忘れられたプロジェクトのテープを使用しており、様々な場所でのフィールドレコーディング、ペットボトル、プチプチ、椅子のきしむ音などの家庭音、声、そしてカシオのcrys coleの演奏を含む楽器演奏の録音をフィーチャーしている。これらの作品は再アンプ、加工、編集され、さらにシンセ、ギター、プラスチックサックス、メロディカ、パーカッションによる楽器演奏が加えられ、漂うようなエピソードの集合体として形作られています。

テープ作品でありながら、’The Refrain’ は粗雑で非慣用的な構成で、時代を超越していると同時に一過性のものであるように感じられる。GRMのような洗練された厳格さからは程遠く、Jacques Bekaertの同名の Igloo LPや、Costin MiereanuのLuna Cineseに近いかもしれない。’The Refrain’ は、サイケデリックな『クラップズ・ラスト・テープ』とも言える。忘れ去られ、捨てられたテープに耳を傾け、内省し、和解し、新しい道を切り開く、ひとりの男の反応だ。この不条理な時代に対する強力な強壮剤だ。