Forest Fallows – Palisades

Mike BarnettとAlex Mortonによるベッドルーム・レコーディング・プロジェクトForest Fallowsが、John Mcentire（Stereolab、Tortoise、Modest Mouse）とタッグを組み、メロウでヴィンテージ風のインディー・アルバム『Palisades』を制作。アリゾナ州ツーソンを拠点とする彼らのサウンドは、60年代と70年代のプロダクションとスタイルに、90年代のインディーとポストロックの風変わりさをブレンドしたもの。彼らが影響を受けたのは、ポップ界の大御所Steely DanやGerry Raffertyから、アンダーグラウンドの奇才TortoiseやMichael Nauまで幅広い。

2枚目のLPとなる『Palisades』は、自宅録音技術の向上とJohn McEntireの巧みなミキシングにより、全体的にクリーンなサウンドとなり、1stから一歩前進した作品。このアルバムの特徴は、アコースティック・ギターとクローゼットいっぱいのパーカッションやノイズ・メーカーが織り成す、スプリング・リバーブたっぷりのヴォーカル・ハーモニー。曲によってスタイルは異なるものの、Palisadesは親しみやすいまとまりを保っており、最後の曲はマッケンタイアのドラムをフィーチャーした広大なインストゥルメンタル曲で幕を開けます。歌詞の内容も、オープニングの “Better Each “のように過去の人間関係を振り返るものから、”Saturday Rose “や “In Light “のように色彩豊かな夢やヴィジョンのようなものまで様々。アルバム全体としては、軽快で明るく、しかし甘すぎない。

Forest Fallowsは、10年以上共に暮らし、共に活動してきた2人の情熱的なプロジェクト。アイデアと音楽の絶え間ない行き来を通じて、彼らは共通の美学を築き上げました。Palisadesは、彼らの多様な音楽的嗜好が辿り着いた場所を反映し、過去と未来の音楽の中に新しい何かを求めています。