foodman – Yasuragi Land

フードマンは、名古屋で育った Takahide Higuchi(樋口隆英)です。ミュージシャンとしては、2010年代初頭にジュークやフットワークで見つけた自由な感覚が、彼の音楽に影響を与えました。彼は、その精神と、すべてがリズムであるという感覚を、他の人たちよりもさらに遠くに向けて発信しています。彼は他のアーティストのためにプロデュースを行っており、アルバムにもゲスト参加している Bo Ningenの Taigen Kawabeと Kisekiというサイケ・ロック／トラップ・デュオを組んでいます。彼は10代の頃にバスカーとして活躍していましたが、このアルバムでは、作曲中にはできなかった、みんなで集まってジャムをすることからインスピレーションを得ました。その音や感覚をギターのVSTやサンプル、ハイパーリズミカルなパーカッションで外挿することが、『やすらぎランド』の核となっています。

アルバムのアートワークにもなっているように、foodmanは大の料理好きで、彼のインスタグラムにはたくさんの料理が投稿されています。このテーマとアルバムのいくつかの曲名は、道の駅での食事や、地元の銭湯に定期的に通うというシンプルな楽しみから着想を得ています。彼は、「こうした場所に行くと、その場の雰囲気を楽しむことができる。先行きが見えない中で、ここで感じる平和やコミュニティの感覚と、ギターやパーカッションの音を組み合わせた素直なアルバムを作りたかったのです。」”Yasuragi land” はその “静けさ” の場所です。

Hyperdubのアルバムとしては珍しく、ベースがありません。その代わり、”やすらぎの地” は爽やかで洗練されています。いくつかのシンプルなツールで作られたハイパーリズミカルな音楽が、頭の中で踊ります。