Dungen – En Är För Mycket och Tusen Aldrig Nog

ARTIST : Dungen
TITLE : En Är För Mycket och Tusen Aldrig Nog
LABEL : Mexican Summer
RELEASE : 10/7/2022
GENRE : psychrock, psychedelic
LOCATION : Sweden

TRACKLISTING :
1.Skövde
2.Om Det Finns Något Som Du Vill Fråga Mig
3.Nattens Sista Strimma Ljus
4.Möbler
5.Höstens Färger
6.Var Har Du Varit?
7.Klockan Slår Den Är Mycket Nu
8.En Är För Mycket och Tusen Aldrig Nog
9.Om Natten

Gustav Ejstes(グスタフ・エイステス)は、常にどこか別の場所へ向かう途中だった。スウェーデンのミュージシャンである彼は、20年前からとしてレコードを制作しており、2004年のブレイク作 ‘Ta det lungt’ 以来、サイケデリック音楽界で最もシャープで冒険的なミュージシャンとして賞賛されているが、Ejstesにとってサイケは常にスタート地点に過ぎないのである。あるいは、新しい音を探し求め、古い自分を捨て、そこに何があるのかを確かめるためにエーテルに向かうことを優先させたエートス・サイケのようなものなのかもしれない。

‘En Är För Mycket och Tusen Aldrig Nog (One is Too Much and a Thousand is Never Enough)’ は、2016年の ‘Häxan’ 以来ののレコードで、2015年に ‘Allas Sak’ がリリースされて以来のDungenのスタジオアルバムである。ファズ・ギター、揺らめくハーモニー、牧歌的なテクスチャーといった既成概念を持つサイケ・ロックというジャンルを考えるなら、おそらくエイステスがこれまでに作った中で最もサイケデリックではないレコードとなるだろう。しかし、もしサイケというものが、これまでのものを超越し、新しい見方や聞き方を支持するものであるならば、その逆もまた真なりである。

そして、それは ‘En Är För Mycket och Tusen Aldrig Nog’ が、それ以前のどのDungenのレコードよりもさらに踏み込んでいることを意味する。もちろん、古典的なサイケ・レイブアップもあるし、Ejstesが長年トレードマークにしてきたような見事なヴォーカル・ハーモニーもある。ソフトでシャッフルなグルーヴが、目を見開くような宇宙的な啓示へと変化する。エジステスと彼のピアノに導かれ、隣の部屋の誰かを起こさないように優しく弾く親密な曲もある。