Dr. Joy – Dr. Joy

ARTIST : Dr. Joy
TITLE :
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RELEASE : 9/17/2021
GENRE : komische, kraut, psychedelic
LOCATION : Toronto, Ontario

TRACKLISTING :
1.Weeping Facade
2.No Deal
3.Wide Eyed
4.The Normals
5.Pale Satin
6.Signed, the Body Electric
7.Midtown
8.River Story

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Dr.Joyのセルフタイトルのデビュー作の表紙を飾る宇宙的なコラージュの飽和色を見ていると、リスナーを待ち受けるものの知覚的なプレビュー(あるいはコンタクトハイと言った方がいいかもしれません)を感じます。キュビズム、ダダイズム、バルト海のディスコ、イタリアのサウンドトラック、小川のせせらぎなど、グループが影響を受けたものを挙げているように、このLPのジャケットは、中に収められている最大級の音楽の集合体を完璧に反映しています。

友人関係から始まったこのコラボレーションは、有名なソングライターであり宇宙飛行士でもあるMatthew ‘Doc’ Dunnと、トロントを拠点とするサイケデリックの達人 Mr.Joy(ソングライターでありビジュアルアーティストでもある Blob、Harrison Forman、Steven McPhail、プロデューサーの Asher Gould-Murtaghなど、いずれも才能豊かなマルチインストゥルメンタリストで構成されています)によるもので、現代のパーラーとして始まりました。人生の哲学、映画、芸術、そして当然ながら音楽を中心とした深い対話から始まったこの5人組は、すぐに集会に楽器を取り入れました。数回のセッションを経て、彼らは自分たちの名を冠したデビュー曲の大部分を録音しました。

インストゥルメンタルとボーカルが融合した幅広い楽曲を収録した Dr.Joyは、”Weeping Facade” で幕を開けます。この曲は、伝統と未来主義が融合した未知の場所へと旅立つ、寂しげなハーモニカが散りばめられたダストボール・アンビエント曲で、アルバムの全行程において、この曲を利用した手法が用いられています。間髪入れずにバンドは “No Deal” に飛び込みます。これは彼らの最も伝統的な作品で、ドクの最近のソロ作品とは異なり、驚くほどメランコリックな歌声ですが、ここでは喜びに満ちた繊細なサイケでフィルターがかけられています。アルバムが進むにつれて、様々な楽器からの影響が現れます。Wide Eyed」の再構築されたラガは、”The Normals” の時計仕掛けのビートが入ったテクノカラーのサウンドトラック・スタイルに変わり、A面はファズ・ギターとダブケのディスコ・ジャマー “Pale Satin” で締めくくられています。

このアルバムの前半で Dr.Joyの全貌が明らかになったと考えるのは当然ですが、B面では、コミッシェ・ベースのループとパーカッションが “Signed The Body Electric” と “Midtown” をネオサイケデリック・ファンクのエレクトリックな表現へと導き、さらに大きな影響の融合が見られます。リード・シンセは古典的なエレクトロ・リードを想起させ、豊かなヴォーカルは「秋の最初の寒さ」の物語をシナプスを使った幻覚のようなマクロな音の色彩の上で唱えます。先行するフルフライトジャムに続いて、アンビエントな “River Story” が収録されているのも不思議ではありません。この曲は、レコードのブックエンドとして落ち着いた雰囲気を醸し出しており、日常世界に戻るための完璧な下り坂となっています。

Dr.Joyは、芸術とその様々な形態に対する深い知識を共有する5人の個人によって作られた音楽です。合成とコラージュを組み合わせた Mr.Joyの絶え間なく進化する実験と、Matthew ‘Doc’ Dunnの流動的な音楽/芸術の実践がもたらした生涯の経験が織り成す作品です。影響とインスピレーションから生まれた世代を超えたコラボレーションであるDr.Joyは、アートの無限の力のために人生を生きることの力強い証となっています。