Deathprod – OCCULTING DISK

オカルト・ディスクは反ファシズムの儀式である。2012年から2019年にかけてオスロ、レイキャヴィーク、ケルン、ベルリン、ロサンゼルスで録音された。2004年のアルバム『Morals and Dogma』以来となるDeathprodのアルバムである。ライナーノーツはウィル・オールダムが担当（注：以下抜粋）。

「母は助手席に座っていて、私たちは一緒に音に悩まされ、抱きしめられ、打ちのめされ、焼かれていた。私たちは、これまで想像もできなかったことを一緒に体験し、同じ方向を向いて、空間と時間の中を移動しながら、どこか先にある地理的な目的地が終わりをもたらすことを知っていたのです。そして音は私たちを取り囲み、この時ばかりはお互いの沈黙は良いものに満ちていました。なぜなら、私たちはお互いの前にいて、私たちがどのようにお互いを失敗させたか（それはもう謎ではありませんでした）、私たちが自分のことを心配しすぎるあまりに他人を傷つけてしまったか、外にではなく内に焦点を合わせるだけで他人の欠点を助長してしまったか、についてよく知っていたからです。私たちの相互の沈黙には、愛としか言いようのないものが宿っていた。私は音の中に愛を聴くことを学ぶまで、音楽の中に愛を聴いていたのだ。”（ウィル・オールダム）