Cromby – Loving EP

2021年に Phantasyからデビューした Crombyは、Tee Amaraとの共作 ‘Qué Sientes’ に続き、ベルリンから地元ベルファストまで、彼のハイテンションなDJセットの秘密兵器となった作品を、Head Highの巧みなリミックスとともにリリースしている。”Loving” のアートワークには、Crombyが描いた素晴らしい絵画が使用されている。

“Loving” は、ハードコアなコードと狂気に満ちたヴォーカルサンプルを使用し、ワンクネスなサウンドが特徴的なトラックである。Crombyは、ダンスフロアを盛り上げる直感的な才能を再確認し、彼の愛する Panorama Barの窓を粉々にするようなセロトニンの爆発を何度も仕掛け、そして自信を持って時代を超えたグルーヴへと戻っていくのである。

“Loving” は、René Pawlowitz（別名：Shed）の別名義である Head Highが手がけた素晴らしい作品だ。Pawlowitzは久しぶりのリミックスで、クラシックなオルガンのコード、時代を超えたブレイクビーツ、90年代初頭のフランクフルトのレイブシーンで生まれたケミカルな雰囲気に再び身を任せ、異質なプレッシャーを与えている。

アシッドトリフルは、ラテンハウスのリズムに敬意を表しながら、パーカッシブなパッセージを織り交ぜ、うねるようなアシッドの旅へと誘っている。