CLAVICULE – Incoming Blaze

この新作では、より一体感のあるポップなインストゥルメンタルとヴォーカルメロディが展開されています。3作目となるこの作品でも、バンドが受けた影響は多岐にわたり、その本質を変えることなく、カルテットは自身の個性を形成する新たなミックスをさらに深めています。

『Full Of Joy』で既に示されたこのサウンドは、完成度が高い一方で、その永続的な二面性において進化を続けています。シンプルさからテクニカルな密度まで、常に流動的に跳ねるドラムが印象的です。時には控えめに、時には力強く、メッセージを過剰に濃縮することなく、適度な複雑さを提供するベースサウンドがリズムセクションを的確に支えています。ギターは、ポップなアクセントやより複雑な構成を持つ陽気なダイナミクスと、バンドの音楽的基盤を思い起こさせる攻撃的なダイナミクスの間で揺れ動きます。バンドの特徴的なメロディックなリードは、トラックに温かみを与えています。シンガーの歌声は、シンプルなメロディを引き立て、豊かな合唱によってこれらの強固な基盤を支えています。再び、バンドは歌詞の深さと意味を増幅させました。

エコロジーや不平等、家父長制的な社会に対して、バンドは滅びゆく西洋モデルがもたらした試練と苦悩を通じて、私たち全員が抱える内面的な葛藤に取り組んでいます。テーマは重厚ですが、政治的な視点は決して敗北主義に陥ることはありません。バンドは解決不可能な感情に飲み込まれることを拒んでいます。歌詞とそれに寄り添う音楽の融合が、アウトレット・アンセムという形で新たな命を吹き込み、行動と変革の自由を私たちに与えているのです。

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