Chronophage – Chronophage

ARTIST : Chronophage
TITLE :
LABEL : Post Present Medium
RELEASE : 5/13/2022
GENRE : punk, postpunk, indierock
LOCATION : Austin, Texas

TRACKLISTING :
1.Love Torn In A Dream
2.After A Storm
3.Swimmer
4.Summer To Fall
5.Cop In Psyche
6.Spirit Armor
7.Old City Back Again
8.Black Clouds
9.Burst The Shell
10.Fear And Agony

の3枚目のLPは、冷静さと繊細さに満ちた待望の新星である。タフで優しく、緻密で自由なこの作品は、過去2年間の悲劇的な要素を10曲の中に凝縮している。それぞれの曲は、鋭く、澄み切った、重みのある、決定的な、よく切れる水晶である。ビッグスターとホモセクシャルの中間をイメージしてもらえばいいだろうか。ニック・ロウが市民構造に対して反抗的な拒否反応を示しているのを想像できるだろうか? Chronophageの制約のないメロディーと嬉々として想像力を働かせる構造は、そのようなオリジナルで自由な音楽を実現している。

Chronophageは5年前、テキサス州オースティンで始まった。世界中に散らばるトランスグレッシブなDIYパンク・コミュニティに積極的に参加し、これまでに2枚のLPと数枚のカセットをリリースしている。彼らが困難で予期せぬ決断をすることに喜びを感じていることは明らかだが、彼らの存在がこの大胆さに依存しているという冷徹な感覚もある。

バンドのスクラッチや4トラックという歴史を無視し、’Chronophage’ は彼らの音楽の最も暖かく、最も説得力のある、最も脆弱な資質を抽出し、開花させた。このアルバムは、6週間かけてじっくりとレコーディングされたものである。また、「パンデミックによって、いつも顔を合わせていて、シーンにあまり影響されなかった」とギタリスト兼シンガーのパーカー・アレンが説明するように、曲作りの段階における物質的な条件の産物であるとも言える。間違いなく彼らの最も直接的なレコードだが、過去の致命的な結果やスリルを犠牲にすることはない。危険と活力は残っており、バネはさらにきつく巻かれている。それはバンドが自信を深めている証拠であり、曲の強さを最も明確に物語っている。プロデューサーのクレイグ・ロスは、’Chronophage’ での作業を通じて、この強さを明確に表現している。「アレンジの面でブロックにぶつかったとき、レコードの物語が何をすべきかを正確に教えてくれるんだ。私は、ただレコードに固執しなければならないことに気づいた」