Chelsea Bridge and Jeremiah M. Carter – The Way It Pours Into Itself EP

ARTIST : Chelsea Bridge and Jeremiah M. Carter
TITLE : The Way It Pours Into Itself EP
LABEL : Whited Sepulchre Records
RELEASE : 9/17/2021
GENRE : experimental, classical
LOCATION : Chicago, Illinois

TRACKLISTING :
1.The Ten Stages (I-XXII)
2.Tower
3.Of Babel

‘The Way it Pours Into Itself’ は、ニューヨーク州ブルックリンを拠点とするギタリスト と、シカゴを拠点とするバイオリニストで実験的なアーティストである (別名:Mallory LInehan)のコラボレーション作品です。2人は長年にわたってコラボレーションを行い、散発的なレコーディングを行ってきました。隔離されている間に、2人はより深い遠距離のコラボレーション関係を築きました。マロリーはバイオリン、声、トイピアノの録音をジェレマイアに送り、カーターは自分の貢献と処理を重ねていきました。その結果、何百マイルも離れた場所で、最も深い孤独の中で制作されたにもかかわらず、即時的で信じられないほど近いサウンドが生まれました。手入れの行き届いた家の中で、ソファや友人の足に背中を預け、目を閉じて木の床に反響する音を聞きながら、友人同士が即興で演奏する魔法の夜のようなものです。

“The Ten Stages (I-XXII)”、”Tower”、”Of Babel “という3つの作品のタイトルは、マルセイユ・タロットから取られており、それぞれの長編作品は、タロットを巡る旅の音楽的な仲間のように感じられます。これらのサウンドには、マルセイユ・タロットの明晰なビジュアルと同じように、神秘性、意味、そして神聖な偶然性の小宇宙が含まれています。

音楽的には、トレッキングのコンセプトは特別な意味を持っているようです。二人は、音と不協和音の間にある限界空間の広大な谷を探究しています。リネハンのバイオリンとボーカルが錬金術的な変容を遂げ、それがカーターの膨らむドローンやプロセッシングと出会うと、両者はある種の美しい、非破壊的な炎に包まれ、現実と非現実の境界線が少しずつ曖昧になっていきます。

リネハンは、シカゴを拠点とするエクスペリメンタル・トリオ Desert Liminalでバイオリンを担当しています。チェルシーブリッジの下での彼女のソロ作品は、しばしば不協和音で美しい形をしています。今回の とのコラボレーションでは、2人は直感的に目的とタイミングを共有しているようで、繰り返し聴くことができます。