ARTIST : Booker Stardrum
TITLE : CRATER
LABEL : NNA Tapes
RELEASE : 7/2/2021
GENRE : experimental, electronica
LOCATION : Los Angeles, California
TRACKLISTING :
1.Diorama
2.Fury Passage
3.Bend
4.Steel Impression
5.Squeezing Through A Tube
6.Parking Lot
7.Yellow Smoke
8.Downturn
9.Walking Through Still Air
Eliza Bagg によるドリームポップ、エレクトロニック・プロジェクト Lisel とのコラボレートで知られる、ロスアンジェルスのエキスペリメンタル、エレクトロニック・プロデューサー Booker Stardrum の新作アルバム ‘CRATER’ が、NNA Tapes からリリース。
パーカッショニストであり作曲家でもある Booker Stardrum の真新しいアルバム ‘CRATER’ は、2015年のカセットテープ ‘Dance And’ に始まり、2018年の限定盤 ‘Temporary etc. ‘ に続く、NNA Tapes での3枚目のフルレングスアルバムです。ロサンゼルスとニューヨークを拠点とするこのミュージシャンは、ソロアーティストとしても、頻繁にコラボレーションや即興演奏を行うアーティストとしても、またアバンギャルド・ロック・ユニット Cloud Becomes Your Hand のメンバーとしても、何年もかけてそのサウンドを発展させてきました。エレクトロニック・ミュージックとフリー・ジャズの世界にしっかりと根ざしながらも、その間にある幅広いスタイルからインスピレーションやコンセプトを得ているのが、Stardrum のユニークな音楽構文です。
Stardrum の作品の大半は、パーカッションが中心であり、他のすべてのものを成長させる核となっています。しかし、音楽はそこから分裂して変化し、Stardrum のソロ作品のような独特の最終形態へと成長・進化していきます。メロディーも重要な役割を果たしていますが、その旅は、パーカッシブなアクションの予測不可能性と自然で人間的な流動性に支配され、影響を受けているように感じられます’CRATER’ は、無数のダイナミックで非常に活発な動きをする部品の集合体です。パーカッシブなフレーズだけでなく、メロディー、テクスチャー、サウンド、ノイズ、そしてこれらの体の間にある空いた空間の亀裂や裂け目。即興演奏の中で発見されたアイデアは、ライブパフォーマンスに反映され、それが作曲のコンセプトを後押しし、最終的なアレンジが生まれるまで何度も繰り返されます。
このプロセスのもう一つの重要な要素はコラボレーションです。インスピレーションとサウンドの両方を提供してくれたのは、Stardrum の音楽仲間や親しい友人たちです。彼らがスタジオで演奏してくれたり、ソースとなる素材を提供してくれたりして、それをサンプリングしてトラックの構造に加工していきました。’CRATER’ の基礎部分は、長年の共同作業者である John Dieterich (Deerhoof) のスタジオで録音し、最終的なミックスとマスタリングも彼が担当しました。これらの録音は、Stardrum が一人で頭の中でデジタル編集を行い、最終的にアルバムを構成する9つの独立した作品として完成しました。持続的な緊張感がリスナーをトラックからトラックへと導き、純粋な音の言語を使った物語構造のように再生されます。その結果、全体的なサウンドに広がりと没入感が生まれ、リスナーは Stardrum が生み出した音楽の中に、本当に抱かれているように感じることができます。深く耳を傾けると、この音の世界に包まれているような感覚になりますが、中には自由に動き回って周囲を探索できるだけの十分な次元があります。