ARTIST : BODY CORP
TITLE : Monument
LABEL : bedroom suck records
RELEASE : 8/20/2021
GENRE : ambient
LOCATION : Sydney, Australia
TRACKLISTING :
1.Without Beginning or End
2.The Slow
3.Everything is Talking
4.Won’t Hold
5.Deep Breath
6.A Resolution
7.Future, Space, Awareness
8.Fabric of Ideas
9.Gathering Shadows
10.A Memory Without
BODY CORPは、シドニー在住の作曲家Marco Vellaのソロ名義です。彼は、エネルギッシュな3人組のRetiree(Rhythm Section)での活動で知られていますが、彼自身の名前やBODY CORPの別名(Soothsayer Records)でも数多くの作品を発表しています。
ここ数年は比較的静かな時期が続いていましたが、時折、美しく内省的なミックスを提供するために姿を現していました(昨年のMusic for Stargazingを聴いた人はいるでしょうか!)。VellaはBODY CORPの最新作を携えて戻ってきました。詩人で俳優のSam Smithと、新たにビジュアルアーティストのMax Berryとのコラボレーションによる、ムーディーで銀河系のような旅です。
‘Monument’は、2020年半ばにBroken Hill Regional Galleryで開催されたベリーの同名の展覧会に合わせて制作された10点の作品からなるコレクションです。これらの作品は、オーストラリアの荒涼とした風景を孤独に描いたベリーの作品に触発された、暗くて曲がりくねった旅です。それと同時に、これらの作品は、オーストラリアの風景を超えて、未知の世界への旅を思わせる不気味さと探検的な性質を帯びているように思えます。それはまるで、ファンタスティック・プラネットや前世紀半ばの初期SFスリラーのサウンドトラックのようです。
スミスの台詞は、驚くほど明瞭にトラック全体に響き渡ります。冒頭から、言葉は簡潔に、ゆったりとした場所で語られ、クールな冷たさを持ってサウンドスケープから飛び出してきます。このように、Vellaはシンプルでありながら魅力的な構成を織り成す才能を発揮しています。また、このレコードは旅のサウンドトラックのように感じられますが、明確な方向性があるというよりは、語り手が迷子になって出口を探しているかのように感じられます。’Monument’には、この孤独と混乱の満たされない感覚を和らげるかのように、リスナーを何度も何度も聞き直させるような肌触りの良さがあります。
この作品は劇的な復帰作であり、シドニーのシーンで静かな功績を残してきたMarco Vellaにとっては刺激的な作品です。時間をかけてゆっくりと技術を磨き、作品を微調整してきたヴェラは、ついに「モニュメント」を世界に向けて発表する準備が整いました。この作品は、展覧会以外では初めて広く公開されます。各シングルのリリース・アートワークに使用されているベリーの作品を、ぜひご覧ください。