Blood Music – (Sometimes we need) A new beginning

ARTIST : Blood Music
TITLE : (Sometimes we need) A new beginning
LABEL : sing a song fighter
RELEASE : 2/25/2022
GENRE : indiefolk, indierock, psychedelic
LOCATION : Stockholm, Sweden

TRACKLISTING :
1.Today and tomorrow (dancing, dancing, dancing) feat Noi and friends 2.Playing the impossible game
3.Little one (feat Anna Ahnlund)
4.Trees don’t lie
5.From little things, big things grow
6.Reluctant dreamers (with Vilma Flood)
7.Because I love you
8.The dead are dancing (while the living sleep) feat Jenny Wilson
9.Returning dream, with bells
10.Hold on (feat Jo Foster)

の新たな幕開け! あるいは素晴らしい復活だ。
スウェーデンの DIYアーティスト/音楽活動家である Karl Jonas(カール・ヨナス)と彼の音楽仲間たちが、あらゆる種類の材料を魔法のように混ぜ合わせ、それでも自然でとても良い味に仕上げた、ワイルドなアルバムである。

は、15年以上にわたって予測不可能でクリエイティブなアンダーグラウンド・バンドであり続け、Belle and Sebastianの巨大アリーナでのオープニング、First Aid Kitの姉妹がアルバム ‘the fire and the flame’ の7曲で歌ったこと、The Roches, Daniel Johnston, Electrelaneのカバーバージョンを録音、Jens Lekmanとの限定USスプリットシングルがあることなど大きな成果をあげてきました。Blood Musicは、レーダーのすぐ下を飛ぶことに常に満足しているが、まだ有名人ではない。

Blood Musicは、スウェーデンの Karl Jonas Winqvists(first floor power, wau wau collectif, second hand orchestra, のレーベル創設者)のソロプロジェクトであり、「多くの友人やゲストとコラボレートする実験的ワンマンシンガー/ソングファイターバンド」というのが一つの表現であろう。

7年前(2015年)に出た前作 ‘the light of the future (dark of the past)’ に続く作品が、今、どこからともなくやってきた。そして確かに、カール・ジョナスはここ数年、多忙を極めている。家族を育て、偉大なレーベル を運営し、スコットランドのフォークシンガーJames Yorkstonやセネガルのアクト Wau Wau Collectifなど他のアーティストをプロデュース している等々。しかし、彼はこの新しいアルバムにも取り組んでおり、オープニング曲の最初の数秒から、このアルバムが特別なものであることがわかる。11歳の4人の若者が歌うこの曲は、私たちに「踊れ、踊れ、踊れ」と要求する抗しがたい力のようなものだ。さもなくば、我々は死ぬ。でも、今日や明日はやめておこう。

2曲目の “Playing the impossible game” は、高速道路でのドライブのための1曲だ。ステディなモーターリク・クラウトのリズムを中心に、愛らしいポップソングが構成されている。そして、最後の素晴らしい長めのギターソロは、Blood Musicが Neil Young and Crazy Horseに近づけるようなものだ。

次のトラック “Little one” は、短く甘い繊細なデュエットバラードで、脈打つリズムボックスが心に響く歌詞を支え、Anna Ahnlund (Dina Ögon) の天性のボーカルが Karl Jonasと調和している。そして4曲目はさらに短い曲です。”Trees don’t lie” は、カール・ヨナスがピアノ(メロトロン?)で、世界の木々への賛歌を1分間で歌っている。

オープニングと同様、ワイルドな曲だが、ここでは弦楽器のヨーゼフィン・ルンステン(Josefin Runsteen)が主役だ。彼女のスタッカートの効いたヴァイオリン演奏とともに、ペール・ラーガー(1階の力)のワイルドなドラミングと、セシリア・クリングスポールとエマ・ノルデンスタムの女性デュオが登場します。

サイド2は、素晴らしいフォークシンガー、ヴィルマ・フラッドとのドラマチックなデュエット曲 “Reluctant dreamers” で始まるが、ここでもヨセフィン・ランステインが素晴らしいストリングを聴かせてくれる(ここでは、カレン・ダルトンの「katie cruel」の記念すべきバージョンが思い出される)。

“Because I love you” は、夢のようなスワンプ・グルーヴのように揺れ動き、歌い上げます。この曲はサイケデリックポップの最高峰である。

デュエット曲 “The dead are dancing (when the living sleeps)” は、ウィンクヴィストのバンド first floor power 時代の思い出を、ffpのバンドメイトで非凡なアーティスト、ジェニー・ウィルソンと歌ったもので、とても素敵な曲です。高速道路でのドライブに最適な曲だ。

そして、サイケデリックでドリーミーな雲の上に浮かぶようなインストゥルメンタルトラック “Returning dream, with bells” を経て、変拍子のデュエットトラック “Hold on” で締めくくられています。この曲は、英国の素晴らしいアーティストでありソングライターであるジョー・フォスターをフィーチャーした素晴らしいバラードだ。

このアルバムは、今、ここにある。タイムレスで自由だ。余分な光沢のあるプロダクションはないが、丁寧にアレンジされたディテールがたくさんある。そして、ほとんどが真夜中のスタジオでライブ録音された、本当に素晴らしい曲たち。Blood Musicのこれまでの作品の中で最も強い作品だ。だから、そう、時には新しい始まりが必要なのだ。でも、Blood Musicの新しいアルバムも必要なんだ。..