Bellows – Next of Kin

ARTIST : Bellows
TITLE : Next of Kin
LABEL : Topshelf Records
RELEASE : 3/23/2022
GENRE : indiepop, indiefolk, electronic
LOCATION : Brooklyn, New York

TRACKLISTING :
1.Marijuana Grow
2.No One Wants to Be Without a Person to Love
3.My Best Friend
4.Rancher’s Pride
5.Death of Dog
6.McNally Jackson
7.Such a Secret
8.Biggest Deposit of White Quartz
9.Dawn at Central Park
10.Beautiful Spring Day
11.In a Ballet
12.Admiration
13.Thumb in the Dam
14.Boticelli’s Venus

ベッドルーム・レコーディング・プロジェクト、の5枚目のフル・アルバム ‘Next of Kin’ からは、すぐに感じられる喜びの感覚があります。しかし、このアルバムには、家族、愛犬、友情、恋愛、そして何よりも自分自身を失った喪失感が同じように刻まれています。’Next of Kin’ では、喪失の豊かさから逆にインスピレーションを得て、ソングライターの Oliver Kalbが、苦難に直面しながらも人生に対する感謝の気持ちを新たに発見し、人生に対するグリップを緩めて世界を渡り歩く勇気を得ています。「I’m not its master, I give up the fight, I want no claim」とカルブは “Death of Dog” で書いています。

基本的にはロック・アルバムですが、’Next of Kin’ には不思議な虹色の輝きがあります。14曲のトラックリストの中で、サウンドやジャンルの間を劇的に揺れ動くこのアルバムは、オルタナカントリーのような輝きを放ち、原始的なポップ・プロダクション、そして豊かな層を持つロックのマキシマリズムを表現しています。ベローズのアルバムとしては初めて、カルブのホーム・レコーディングにフル・バンドを加えたもので、このアルバムはバンドのライブ・パフォーマンスの即時性と激しさを表現しています。”McNally Jackson” や “Dawn at Central Park” などの曲では、Kalbの文学的ともいえる思索的な語り口と、豪華で躍動的な構成が融合しています。しかし、アルバムのテーマの中心となるのは、Next of Kinのクライマックス “Thumb in the Dam” です。カルブは、深く結びついた恋愛の中で自分自身の存在感を失い、失恋した相手との間でアイデンティティを交差させ、混乱させていることに気づきます。